2022年12月29日木曜日

トモダチ デキタヨー。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

2022年が終わろうとしています。

2022年は…私なりにやってみた年だったと思います。志半ばで終わったこともありましたが、とにかく、やってみました。それは自分でもよくやってみたなぁと思います。はい、やってみました。(←そろそろしつこい)

このブログを読んで下さっている方にはお伝えしておこうと思うんですが、

今まで、カナーンドッグやヨニンミマンなど、バンドを組んでライブ出演や音源・MV制作したりして、オリジナル曲を発表してきましたが、

今年、バンド活動に一区切りつける決心をしました。

何か外向けに広く「解散!」とか「無期限活動休止!」とか公言してるわけではないですが(ちなみにドラムを担当していたソウシツは今年6月にバンドのTwitterで解散を発表)、私は、これまでバンドでお世話になった人に直接会った時とか、ライブのブッキング連絡が来たりしたら個別にお伝えしていこうと思っています。

理由は、私の勝手な都合でもあり、私にはどうにもならないことでもあり、です。

ここ数年は私の病気療養期間もあって思うように活動できず、やっと集結できたと思ったらまたコロなんちゃらで暗礁に乗り上げ、どうにもこうにもやるせない、歯がゆい日々でした。

それでもしぶとく、ヨニンミマンのメンバーにレコーディングやMV撮影の企画を持ち掛け、色んな方を巻き込みながら、「今までで一番いい作品を作りたい。作るんだもん!」と意気込み、ジャケットデザインも含め四六時中考えて考えて色々聞いたりお願いしたり、けっこう心血注ぎました…たかだか趣味のことで大袈裟なと思われるかもしれませんが、本当にすごく…えー、ですからつまり…がんばったの。(←締めくくりが雑)

しかし、長引くコロなんちゃらで、ますます身動き取り辛く、難しいことが多くなりました。メンバーそれぞれ立場があり、仕事柄があり、考え方があり、そういう中で私は、リーダーシップもうまく取れないまま、遅々として物事は進まずというビミョーな状態が続きました。

基本的にせっかちで「鉄は熱いうちに打っちゃいたい」私はどんどん気が滅入っていきました。

私自身のコンディションも日によって波があり(まぁそれは誰だってそうだと思いますけど)忙しかったり遠かったりのメンバーと「この日この時間内で」と予定を合わせて集合しても、そこに居合わせている人、さらにそこに居合わせてない人にまで、何か迷惑かけたらどうしようと、どんどん不安が膨らみ、みんなと一緒に限られた時間で納得できるものまで持ってくということに、すっかり自信を失ってしまいました。

あらやだ!嘆き節みたいになっちゃってますか!?うーんと、でもね、

ちょうど「あ、これはもう潮時だな」とストンッと腑に落ちるようなこともいくつか重なったんですよ。それで、未完成で途中ではあるけれど、思い切っていったんバンドというものをやめることにしました。

メンバーに私の思いをそのまま伝えたところ、皆私がそう考えたのなら、という感じで了承してくれて、私のことを気遣ってもくれました。本当に、演奏面だけじゃなく、メンバーには恵まれていたと思います。喪失感ももちろんあるんですが、何かぐるぐる悩んでいたところから、長いトンネルを抜けたような、スッキリした気持ちもします。

バンド活動振り返ると、自分達で苦労して作った音楽持って出かけて、色んな人に会って、むっちゃくちゃ悔しいこともあったし、涙出そうなくらい嬉しいこともあったし、今でも思い出して笑えるような面白いことにも遭遇したし、大変なこともあったけど、思い返せば楽しく本当にいい経験でした。そんなに数多くないですが、あちこちでライブにも出演して、アルバムのレコーディングもできて、制作の色んなこと学んで覚えたし、音楽的にも少しは成長できたかなと思います。

それと、やっぱりバンドやってきてよかったと思うのが、

コンナワタシニモ トモダチ デキタヨー。

すいません、照れ隠しにカタカナで言ってしまいました。

とにかく、音楽を通して素敵だと思う人とつながって、友達になれたってことですね。

たくさんじゃなくても、私のことを面白がってくれて、気にかけてくれて、会えば色んな話をしてくれる、そういう間柄の人が、この年になっても新しくできたってのは、もう宝物ですね。

今後もたぶん、私自身何かしら作らずにはいられない人間だとは思うので、何か思い付いたらその時できる方法を考えて、よりマイペースに、クリエイティブな感覚は忘れずに、音楽も続けていければと思います。(今のところ何も思い付いていないけど)

この「カナーンドッグのブログ」も、どうしましょうかね。もともと、バンド活動のことを中心に書くのが目的だったはずなんですが、ただのエッセーになりつつあります(笑)

この先も、続けて…いいかしら?

とにかく読者がいる限りね、できるだけ更新していきたいと思います。

最後に、ヨニンミマンの公式キャラクター「ヨンタ」より、一言ご挨拶させていただきます。



2022年11月30日水曜日

おえかきダイジェスト。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

え?カナーンドッグの…と言いながら、どうせ今回もバンドの話じゃないんだろう?ですって?…おっしゃる通りでございます。

今回はおえかきについて。

絵を描くのは小さい頃から好きだったんですが、最近は職場でもちょくちょくpopやチラシの挿絵を頼まれることが増えてきまして、

この分野でもっと頑張れば、それがいずれどこかで誰かの助けになり、巡り巡って「芸は身を助く」的な感じにならないかなーと思い、

今年の夏から「イラストAC」という、イラストフリー素材のダウンロード&アップロードサイトに、自宅のパソコンを使って描いた絵をせっせと投稿しています。

イラストACは、ユーザー登録した人なら誰でも気に入ったイラスト素材を無料でダウンロードできて自由に使えるというものでして、私もよく、仕事で掲示物の作成なんか依頼されますと、イラストACの中でイメージに合うようなものをキーワードで検索したりして、丁度良い感じの素材があればダウンロードして使っています。

ちなみに投稿したイラストがダウンロードされればされるほどポイントが貯まっていき、ある程度のポイントを越えたら換金もできるというシステムです。これでけっこう稼いでいる人気イラストレーターさんもいるとか。でも、すんごいたくさんダウンロードされないと換金できるポイントまでは到達しないので、私の場合それでお金を稼ぐとかは今のところ考えにくいですね…。

でもね、毎日数件ではありますが、どこかの誰かが私の描いた絵をダウンロードしてくれているみたいです。これが嬉しいの。どんなところに使ってくれたんだろう?とか想像したりしています。

あと、1ダウンロードされる度に国立美術館に0.1円分寄付がされるそうで、もしかしたら私でも微力ながら何かの役には立ってるかもしれないと思い、せっせと投稿しています。

それで先日、ちょうど100作品目をアップロードしたところです。

今回はそれを記念して、1枚の絵を仕上げるまでにどんな手順で描いているのか、完成までザザーッとダイジェスト動画にまとめてみました。

(描きながら同時に自分でカメラ持って撮ってたので、画面がずいぶん揺れてたりお見苦しいところがございます。ごめんね。)

あ!そうだ音楽の話。

動画の中で流してるBGMは、家で録音したオリジナル音源です。

無料のBGMだって探せばいくらでもダウンロードできるんだけど、そこはほら、自力で制作してなんぼじゃないですか。(え?私だけ?時間と労力かけるところが特殊なのか。)

3コードみたいなのをひたすらグルグル繰り返しながら、サンプリングした短いフレーズを足してだんだん重ねて、音数を徐々に増やしていくという、曲っていうよりはホントにゆるーく聴き流す感じのBGMです。

録音は、ギターは夫に弾いてもらって、カホン、ベース、キーボードを私が弾いてます。ROLANDのJUNO-DS大活躍。やっぱりJUNOのオルガンの音は最高だよねぇ。

ところどころ「ワンッ」と犬の鳴き声を入れてるんですが、これはそうね…米津玄師の「Lemon」に入ってる「フェッ」みたいなものだと思っていただければ。(←わかります?)

では、BGMと共に、おえかきダイジェスト動画、よろしければご覧ください。

https://youtu.be/oLrgAsTKcOE










2022年10月9日日曜日

じっと手を見る


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

今回は、ドリームシアターの「ストレンジ デジャブ」という曲のベース弾いてみた動画をアップしたので、そのことについて。

まず、何故こんな難しい曲に手を出しちゃったのかっていう、そのきっかけなんですが、

前回、ビヨンセの「デジャブ」っていう曲のベースとドラムのカバー動画作った時に、そう言えばもう一曲、タイトルに「デジャブ」って付く曲があったよなって…

そうそうあれは…そうよ、「ストレンジ デジャブ」よ!…と。シンプルにデジャブつながりでした(笑)

ドリームシアターの曲って、今まで弾こうとしたことなんてもちろん無かったですが、昔聴いた時の印象としては、とにかく私にはあまりにも難解で、複雑なフレーズ連続の超大作過ぎちゃって、「あ、もう大丈夫です…」と途中でギブアップしちゃったり、長過ぎてグッタリみたいな感じだったんだけど、(言いたい放題すいません)

この曲はなんか好きで、ススーっと最後まで通して聴けちゃうんだよなぁ。次々と展開する流れがキレイで心地よいし、序曲抜きで、この曲のみだったら5分位だからそんなに長くないしね。

とりあえず、久しぶりにじっくり聴いてみましたら、やっぱり細かく動いてて変拍子で、そりゃもう難しいんですが、なんかね、今聴くと、ただ難しいだけじゃないんだな、とは思いました。

あぁ、この人達はきっと、ただ超絶技巧を見せつけたいわけではなくて、洗練されたフレーズを組み合わせて、曲として本当に美しいものを構築したいんだなぁ、と。まぁその為にはやっぱりテクニックも相当大事になってくるわけか…ガクッ…(じっと手を見る)

でもさ、ジョン・マイアングのベースって、まぁ曲によって出るとこは出るんだろうけど、前に出て自己主張するというよりは、しっかり後ろで黙って支えてますんで、みたいな感じですよね。もちろんギターとユニゾンでリフを弾いてる時なんかは動いてるんだけど、あんまり移動せずにひたすら16分音符で刻んでたりするし、そんなに派手に動き回ったりせず、無駄がなくてクールだよねぇ。

しかし、実際に弾いてみると、いちいち、指が届かないのよ。ネックの細い6弦ベース使えばとかそんな問題じゃない。あらためて痛感しましたが、私…手が…すごい小さいんです…(じっと手を見る 2回目)

指開かんわ、開いても…ちぃこいの…だからもう、極力届く運指でなんとかギリギリ途切れないように弾くしかない。ファンは怒るかもしれませんけど、とにかくなりふり構わずバタバタと、そんでどうしても指が動かないとこは、ゴニョゴニョってごまかしました!すいません(笑)

変拍子も、私の頭の音楽偏差値ではとても「ここから何分の何拍子で、はい、ここから何拍子に切り替わりました!」なんてとっさに数えられないので、フレーズとして前からダダーっと暗記するしかないのです。私の持論は「3回聴いても覚えられないもんは、300回くらい聴けば覚えられるでしょ」ですから、朝から晩まで四六時中この曲ばっかり聴いてました。

ちょっとずつ耳コピして音拾って、ゆっっっくりのテンポから徐々に上げて、というのを繰り返し繰り返しやりました。キツかったです(笑)でもけっこう、地味な練習に没頭していると、その間は心配事なんか忘れられてよかったです。

それで、なんとか100%の速度で一通り弾けるようになったので、また恐る恐る動画をアップしました。

この曲のベース弾いてみた動画もたくさんの人が上げていて、皆さん指長いしめっちゃ動くし、難しいフレーズも涼しい顔でスラスラ弾いていて、指がつりそうになりながらやっとこさ弾いてる自分とつい比べてしまうんですが、

私ならではのベース弾いてみた動画って何だろう?と考えると、

やっぱり、ただ弾いてみてるだけじゃなくて、リズム隊としてアンサンブルしてるというところかなと思うんです。弾き切れてないところがあったって、なるべく淡々と音をなぞるような弾き方にならないように、それだけは気をつけています。

とにかく、自分もバンドの一員というイメージで曲に入り込んで、呼吸を合わせて演奏して、息ピッタリ感というか、ちょっとでもノリを出せれば…

この小さい手で、せめてそこだけは、どこかの誰かに何か感じてもらえるようにと、そういう意気込みで、毎回弾いてみた動画を作っています。

もう、しばらくこんな大変な曲は遠慮しますけども。

でもせっかく覚えたから、時々指の体操的にこの曲を弾いて、すっかり忘れてしまわないようにはしたいかな。

それでは、よろしければ「ストレンジ デジャブ」ベースカバー動画、ご覧ください。

https://youtu.be/i_oABgKQR9E



またご報告しますね。


2022年9月5日月曜日

どうにかこうにか・今より・良くなれば

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

音楽とあんまり関係ない話なんですけども、

わたくしけっこうDIY好きでして、何かを自分で手作りするのはもちろん、剥がれてるの貼り直したり、ひび割れにパテ塗り込んで着色してナチュラルに仕上げたり、みたいな修理修繕が大好きなんです。

プロにお願いすればより美しい出来映えになるんでしょうが、そこまでじゃなくても、

DIYは、どうにかこうにか・今より・良くなれば、それでいいのです。だってその過程が楽しいし、手間暇かけたことでいっそう愛着がわくんだもの。

先日、すごい気に入ってるんだけどもずいぶん色褪せてしまったワイドパンツを染め直したいなと思い、Amazonで検索してみると、770円の衣類用染料キットが見つかりました。


早速購入して、染めてみることに。

こちらであらかじめ準備するものは、染料を混ぜる小さいボウル、混ぜるための箸とか泡立て器、ゴム手袋、衣類を漬け込む大きいタライ、衣類用中性洗剤、(衣類の重さによって必要量が変わりますが)塩300g、そして50℃くらいのお湯6リットル×2杯使います。

さて、ザッと手順を説明しますと、染料と固着剤と塩をお湯に溶かして作った染色液に染めたい衣類を入れます。ムラにならないように、時々上下返したり混ぜたりしながら1時間ほど漬け込みます。


その後、いったんすすいでから、

今度は色止め剤を溶かしたお湯に15分ほど漬けまして、


中性洗剤(アクロンとか)で余分な染料をしっかり洗い流し、よくすすぎ、脱水して陰干し。

と、まぁこんな感じです。

仕上がりはどうでしょうか. . .?





ちょっと屋外で写真撮ったので違いがわかりにくいでしょうか。白っぽく色褪せていたところも色ムラ無くキレイに染まりました!

このパンツの素材は基本、綿だったのでしっかり色が入りましたが、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維はうまく染まらないのでご注意を。実際、ポケットの裏地は化学繊維でできているのか、まったく染まっていませんでした。


いやぁ、それにしても素敵な仕上がり。

まだまだこれからも大事に着続けられそうです。

ちなみに、無理やり音楽の話にこじつけるとしましたらね、このパンツ、2年前に撮った「願い事一つ」という曲のMVの時に着てるものですね。

https://youtu.be/jmtei59RMzw



次は旦那のTシャツを染め直そうかと企んでいます。今後このブログがただのDIYブログになってたらすいません。

また報告しますね!



2022年8月26日金曜日

だったら足せばいいじゃない!

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

ビヨンセの「デジャブ」という曲のベースがあまりにもかっこいいんで、ベースを弾いていなかった頃から、ずっと憧れていました。

どうやってビヨンセを知ったのか…それはよく覚えていませんが、何せビヨンセのライブの映像を見た時の衝撃は忘れられません。2007年頃のライブの模様です。

バックバンドは全員女性メンバーで固められているんですが、パワフルな演奏とダンスは圧倒的な迫力とノリで、私はその威力に仰け反りました。特にベーシストのディヴィニティ・ロックスのカッコよさたるや、こ、こ、これはすご過ぎるぞ...グルーヴの怪物か!?同じ人間とは思えないぞ!みたいな(笑)

あれから何年経ったのでしょう…

私は、その当時は思いもよらなかったのですが、6年ほど前に一念発起してベースを習い始め、色々あってもなんとかヨチヨチ続けてきて、今やベースは、私にとってドラムと並ぶぐらい大好きな楽器となりました。

そしてフと、そういえばあの憧れの曲、ついにやってみようかな、と、思い立ったのです。

しかしさっそくCDの音源に合わせてベースを弾いてみると、うーん…どうも気持ちが乗らないのです。というのも、CDだとリズムがなんというか、けっこうチープな感じの打ち込みで、ライブのようなパワフルな生ドラムではないんですね。

あえてCDでは削ぎ落とした感じのアレンジにしているんだと思うんですが、ビシビシとキメの入ったゴージャスなライブバージョンとのギャップが大きくて、あんまりテンションが上がらないわけです。ちょっと物足りない、、、かな。

やっぱりあのライブのノリを感じながらベースを弾きたい。

…だったら自分で叩くしかないでしょうが!足りないものは足せばいいじゃない!

ということで、勝手にライブイメージのドラムを録音して重ねることにしました。

ベースも、もうちょっとフレーズ足したり、ドラムのキメに合わせてパターンを変えたりしてみました。

いやぁやってみると、やっぱりかなり難しかったです。ドラムも久々にヒーヒー言いながら汗だくになって練習して、レコーディングしました。

16の裏ですばやく音を入れないといけないので、思ってたよりスピード感がありました。でも楽しかったです。やっぱり、こんな印象的でカッコいいベースのパターンなかなか無いです。

それでは、よろしければベースとドラムのカバー動画、ご覧下さい。

https://youtu.be/KwNJ-gvbKZ0










正直言うとね、バンドの方は、もう私にはできないのかもなぁ、と半ば諦めています。何度も待てがかかっても往生際悪くやってきましたが、自分以外の人に迷惑かけるの怖いし、なんだか重ね重ね疲れて、心が折れてしまいました。

人生、時には諦めも大事なのかな、とか。今は自分の意志でどうしたいとか、何か打開するために相談したり何か投げかけたりする気力もなく、何も思い浮かばず、何をどう言っていいのか、全くわからないのです。

考えたってわかんないことってあるよね、と。私は今日も独りベースを弾くのです。

…暗いこと言ってごめん!

また報告しますね。

2022年8月6日土曜日

一人の心を掴めただけで

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

音楽と関係ない話なんですけども、

近所に「鈴鹿ハンター」という長年鈴鹿市民に愛されているショッピングセンターがありまして、私自身も小さい頃から馴染みがあり、大人になってからも食材の買い出しでほぼ毎日利用しています。

週末なんかは色々なイベントが開催されておりまして、何度かハンターで開催された野外ライブに出演させていただいたこともあり、ずいぶんとお世話になっているんです。

ある日、そんなハンターがOPEN50周年を記念して、オリジナルマスコットキャラクターを募集しているという告知を見つけました。「あなたのハンター愛を表現して下さい」とのこと。

これは応募するしかありません。

ハンターと言えば、まず思い浮かぶのはそう、ヤギだよねぇ。あ、ごく自然に言いましたが、知らない方にとっては「?」ですよね。

なんとハンターの屋外広場には、大きな白いヤギ7~8頭ほどが飼育されてまして、数年前に出演した野外ライブも、そのヤギの囲いの目の前だったんです。

ドラムなんてバーンと叩いちゃった日にゃあヤギがビックリして暴れだして柵を飛び越えるんじゃないかと心配しましたが、いつものようにのんびりと草を食べたり、じっと座ってウトウトしたりしてました。どうやらバンドの大音量にも慣れっこみたい。とにかく、ヤギは知る人ぞ知るハンター名物なのです。

そんなわけで、私はもちろんキャラクターを描くならヤギでいこうと決めまして、パソコンで一枚、ハンター愛を込めてじっくり描き上げました。


名前:ハンタくん
鈴鹿生まれ、鈴鹿育ち、ヤギのハンタくんは、小さい頃からハンターが大好き。
いつもたくさんお買い物ができるように、大きいカバンを持っています。ハンタくんは今日もハンターに出かけていくのです。だってハンターに行けば欲しいものがきっと見つかるし、楽しいイベントでお友達にたくさん会えるから…。

この作品を6月末頃に送りまして、待つこと一ヶ月ちょっと。先日、郵送で結果通知が届きまして、残念ながら「落選」でした。

また参加賞として500円お買物券が同封されていました。最優秀賞と優秀賞を逃すとあとは何も無いと思ってたので、いやぁ、ありがたいでございます。











どんなキャラクターに決まったんだろう?まだ発表は無いですが、ヤギなのか、ヤギではないのか(笑) とても気になります。

でもね、私、今回受賞するかどうかは、もうどちらでもよかったんですよ。

だって、このハンタくんね、こんなの描いたよ~って姉にLINEで送ったところ、思いがけず小学生の甥っ子がめちゃくちゃ気に入ってくれて、もうハンタくんにゾッコンです、と(笑)

今まで甥っ子にそこまで私の作品がウケたこと無かったんですが、「ハンタくんLOVE」「夢で会えるといいな~」「ハート100個」なんてスペシャルな褒め言葉をもらいましたんで、それだけでもう優勝、金メダルもらったと思っております。

大勢の人に選ばれなくても、一人の心を掴めただけで、じゅうぶん価値があるじゃないですか。

音楽もそうかも。

また報告しますね!


2022年6月18日土曜日

嗅覚でしょうか。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

今回は、エスペランサ・スポルディングの「Black Gold」という曲のベース弾いてみた動画を撮ったので、まずはそのことについて。

エスペランサについては、このブログで既に「大好き」とか「天才が努力するとこうなるのか」とか何度も書いてきて、既に一曲ベース弾いてみた動画もアップしたことがありましたので、またかいなって思われたかもしれませんが、

なぜ再びエスペランサの曲に挑戦することになったのか経緯を話しますとね、

ある日、仕事から帰宅した夫が何やら興奮気味に

「さっき運転中にラジオを聴いていたら、いきなりすごいかっこいい曲が流れてきた!エスペランサの曲って言ってた!この曲知ってる?」と話し再生したのが、何を隠そうこの「Black Gold」だったのです。

前に耳コピした「Cinnamon Tree」という曲と同じアルバムに入ってますので、もちろん知ってはいたし、かっこいい曲だとは思ってましたが、そう言えばじっくり味わってなかったなぁと思い、あらためて聴き込んでみました。

そうしたら、なんということでしょう…

ベースやばくね?めちゃくちゃかっこええやん。しかしこれ、超難しくね?一筋縄では行かないぞ。いやだからこそ、時間をかけてでも挑む価値があるんじゃない?…というわけで、しばらく自問自答会議を経て、思い切って挑戦することにしました。

やってみるとまぁ、エスペランサさん、やっぱすごいな、休符の入れ方とか絶妙だし。そんでとにかく自由なんだもの。フリーダム。しかし、奇をてらってない。ここがすごい。どこまでもさり気なく曲に馴染み、寄り添うベースライン。ナチュラルで浮いてない。

お気付きでしょうか。動画の2:15頃~注目していただきたいのですが、ギターソロの間、終始、3フレットまでしか使ってないんですよ。左手が、ほぼ同じ位置に留まっているんです。あちこち動かないのはソロを邪魔しない為かな?とにかく、3フレット内という限られた中での、この細かいバリエーションです。

そんでクライマックス、表情豊かに動くよねぇ。最後の転調とか、え?どうやってんの?みたいな。かなり音取り辛かったです。そんで解読してから弾くの一苦労。

はぁ、がんばりました。100%は無理でしたけど、けっこう忠実に再現したとは思います。いやぁこんなにすごい曲だったとはねぇ。また勉強になりました。

でもね、結局、エスペランサがとんでもない人だってことがわかっただけだった気もします。だってこれ、おそらく一つ一つのフレーズはあらかじめカッチリ決めて弾いてるというより、わりと即興的に、感性の赴くまま咄嗟に繰り出してますよね。知識とか理論もあってのことかもしれないけど、こうなってくると最後はもう嗅覚でしょうか。変な言い方かもしれませんけど、人より鼻が利く、みたいな、感覚の研ぎ澄まされ方が違うのかなぁ。

しかもね、本人、これ弾きながら同時に歌ってるんですもの。そうよ、彼女、ベースボーカルよ。こんなの弾きながら歌えます?いや無理だろ(笑)

それにしても、夫はたまに、すごい良いタイミングで何かを発見してくるんですよね。そんなにしょっちゅうあることではないんですけど、「すごいの見つけた!」とか言う時ってホントにドンピシャで有益な情報だったりします。嗅覚でしょうか。今回のこの曲もそうだし、

動画の中で私が着ているTシャツ。これ、ちょっと文字が隠れちゃってますが、実は静岡市に少し前からオープンした「TAILORS GUITAR」っていうギターのリペアショップのオリジナルグッズなんですよ。夫が昔よく通っていた楽器店の店長さんだった方が独立して開いたお店で、もともと洋服の仕立て屋さんだったところを改装したということで、スーツの「テーラー」が名前の由来なんだって。ロゴにもタキシードのような絵柄が入っていてかわいいですよね。

夫はこの店主さんに大変お世話になったそうですが、長らくお会いできないまま、どうしているのかずっと気にしていたそうです。そうしたら偶然お店を開いたという情報を見つけたそうで、しかも我々たまたま静岡に帰省中だったので、すぐに飛んでいきました。私達2人のことも覚えていて下さって、たくさんお話もしていただき、楽しい時間を過ごせました。しかも!そのお店ですごく良い中古のアコギが見つかり、夫は念願叶ってついに自分のお気に入りのアコギを購入できたのです。これも一つのご縁…あ、嗅覚でしょうか。(←今回はこれでひたすら押し通しますから)




それでは、よろしければ「Black Gold」ベース弾いてみた動画見てみてください。

https://youtu.be/BgtoTPu-Rgc






2022年5月1日日曜日

糸口をつかんで

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

レコーディングについて。

ようやく構想したものが色んな人の手で進み始めて、少しずつ形になり始めていたところでしたが、色々なことが重なって暗礁に乗り上げまして、

ちょっと完成の目途が立たなくなりました。

一つのものを色んな人の力を借りて一緒に作るってのは、楽しいけれど大変です。一人で作るより難しいこともあります。

私は、自分自身が病気で動けなかった時期もあって、そこからさらに世の中の状況もあって自由にできなかった時間も長く、動き出したからには絶対にやり遂げるんだと、躍起になっていました。ずいぶん肩の力が入っていたと思います。

ただ、そこから不可抗力もあって、現実的に企画はいったんポシャったわけです。これは誰のせいでもありません。めっちゃ先を急いで走ってたら、すごい上空からタライが落ちてきたようなものです。(どんな例えや)

しばらくはがっくり落ち込んだまま、ただただ意気消沈という感じでした。

しかしそこから、徐々にですが気持ち的に持ち直してきて、今は、まず現実を受け止めて、もがくのはやめようと、時の流れに任せようという感じです。

はい、一回寝かせます。

最近はね、過度なこだわりは捨てて、私の理想的な形で全工程「コンプリート」しなくても、既にけっこう得るものはあったんだから、それはそれで良しとしようよって思えるようになってきました。いい意味で肩の力が抜けたのかもしれません。

だってまずは、メンバーはじめ色んな方が「いいよ」「じゃあやってみようか」って一緒に動き出してくれたことだけでも、本当に嬉しかったから。それと、

私はね、友達も多い方ではないし、社交的でもない。どちらかというと人見知りで、自分から積極的に誰かに話しかけられるタイプではないです。

だけど音楽やってると不思議なもので、その課程でたまに、糸口みたいのが出てくるんです。

それは、私が音楽活動にかこつけて、自分が接したい人に、勇気を出して話しかける糸口です。

私は今回のレコーディングにまつわる色々な工程でも、思い切ってそれをきっかけに、ずっと連絡を取りたかった人に久々に自分から声をかけることができました。それは本当に貴重なことで、それだけでも良かったと思えます。

あ、こいつ今後音楽やめんのか?と思われたかもしれませんが、別に音楽やめたわけではありません。

私は、もしこれからも音楽ができるならば、思い描いたようにはいかないもどかしさに負けず、時折ぴょこっと出てくる糸口を見つけては、それを迷いなくつかんで引っ張ってみたい。

それがまた何かの糸口につながる気がしているんです。

ただ今できないことはできないし、できそうなことを見つけてコツコツやってくしかないですね。

ちなみに今は、家で曲のアレンジ?カバー?したり、ベースを弾いたりしています。

またご報告しますね!

2022年3月19日土曜日

足し算と引き算と。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

ヨニンミマンのレコーディングをしています。

もう少し詳しく言うと、カホンの入ったアコースティック寄りの編成の「ヨニンミマン」と、ドラムの入ったバンド編成の「ヨニンミマンband」、それぞれ3曲入りの無料CDを作る為に、音源制作しています。

アコースティック編成の方は既にけっこう進んでいて、録音は全てのパート完了して、今ミックスに入っているところです。録音はメンバーだけでやって(マイクとかケーブルお借りしたりアドバイスいただきつつ)、そのトラックデータを提出して、その後のミックスやマスタリングという工程はプロにお願いしてより良い仕上がりにしていただく、という流れです。

今回は、一つの楽器に対しても、けっこうマイクを近くにも遠くにも色んな種類立てたりして、鳴っている音をクリアにきっちり録るというだけではなく、いわゆるアンビエンス…アンビエンスってさぁ…部屋鳴りってやつだよねぇ…つまり気配みたいなこと?(←あんまり分かってない感丸出し)そういうのも逃さず録って、最終的に聴かせたい「良い音」に近づけようぜ、ということで、とにかくそれっぽくやってみています。

まぁでも、やっぱりミックスに入ってみると、選択肢が多い分、いつも以上にしっかりとイメージを持って録った音の取捨選択、というのか、どれを生かしてどれをグッと抑えるかって判断が大事だなと思ってます。

すごいクリアに録ったもんにわざわざ全体的に歪み足してちょいくぐもらせてみたり、むしろ、この曲は生々しくリアルな質感を思い切って削っちゃうんだからね!みたいな。

難しいけどね、首かしげながら、足し算引き算だよねぇとか言って、ここ上げてくださいとか下げてくださいとか、とにかくそれっぽくやってみています。(←2回目)

メンバーと意見をすり合わせながら、ちょっとずつちょっとずつ完成イメージに近づけていく、という、まぁ大変だけどその過程もまた楽しいんです。

余談ですけど、足し算と引き算と言えば、私の苦手なもの…

算数です。

あ、数学の前に算数からもうダメだから。覚えておいてください。誰に対して言ってるのかわかんないけど、覚えておいてくださいね。暗算とか無理だから、お会計で私に人数で割っていくらになるとか聞かないでね。基本、計算は任せるから(笑)

またご報告しますね!

2022年2月11日金曜日

染み込ませたい。

 


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

前回、新しい録音機器を購入したというお話をしたんですが、本格的なレコーディングの前にある程度使い慣れておく為に、ちょっとお試しでカバー曲を録音してみることにしました。

ジョーン・オズボーンさんの2000年にリリースされた「ライチャス・ラヴ」という曲で、アルバムタイトルにもなっている曲です。

ジョーン・オズボーンさんは学生時代から大好きで、最初に聞いたのは、「レリッシュ」というアルバムの「One Of Us」という曲でした。それから何枚かアルバム買って、いまだによく聴いています。現在59歳になられるそうですが、今も音楽活動されていて、けっこう最近も新しいアルバム出したりしてるみたい。独特の歌声も変わってないです。

彼女のオリジナル曲も、色んな人の曲のカバーも、すごくいいんです。とにかく声が素敵なのです。ちょっと柔らかい感じで歌ってる時も、力強く歌っている時も、なんともかっこいい特別な声を持っていると思います。

さて、それで今回、尊敬するジョーン姉さんの曲をやってみようと思い立ったわけなんですが…当然ながら英語やん?だ、だ、だ、大丈夫なのか…覚えられるのか?発音とか…やっぱ私が歌うと変だったり?

…でもさ、でもさ、

You Tubeとか見てると、海外の方が日本の曲をバンドでカバーしてる動画もいっぱいあがってて、たとえ少しぐらい発音違ってても、一生懸命覚えて歌ってる姿ってかっこいいし、この曲が好きなんだなぁってのが伝わってきてなんかこちらが元気をもらうことありますよね!

それで、やっぱり私も頑張って仕上げて公開してみようと思ったんです。

とにかく、最終的には歌詞カードを見ながらじゃなくて、完全に空で歌えるように覚えること。それを目標に毎日毎日、繰り返し聴いては練習しました。

私が演奏して録音したのは、ドラム、ベース、ギター(バッキング)、ボーカル、キーボード(ピアノ・オルガン・ストリングス・ベル)、コーラス(上・中・下)で、

あとリードギターは夫に頼みました。なんせギュインギュイーンとかキロキロ~とか私ぜんぜんできないものですから…

録音は基本的にはMTRを使って、軽いエディットとか後がけのエフェクトとかミックス作業全般はCubaseを使って私がゆる~~くやりました。あんまりシビアにはしておりませんので、どうか目を閉じてじっと耳を澄まして聴いたりしないでいただきたい(笑)

レコーディングの際カメラまわしておいたので、色んなパートの録音の様子を切ったり貼ったりしてまとめた映像と共に、そちらに多少気を取られながら聴いてみて下さい。

https://youtu.be/y8zet6dhvds

とにかく今回思ったのは、日本語であろうが何語であろうが、自分の中に染み込ませること、無意識でも口から自然にさらさら~っと出てくるぐらい、浸透させること。それが難しいけど大事だなって。あと、機材もね、使い慣れてすっかり仲良くなっておくことがレコーディング成功のカギとなりますよね。

いやしかし、

いつも弾いてみた動画とか撮るたびに反省するんだけど、もっと楽しそうに演奏できないもんかねぇ~(笑)

もうちょっと笑顔も染み込ませたいものです。

また本格的なレコーディングが始まったら、ご報告しますね!




2022年1月16日日曜日

イカツイ相棒、引退。


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

この度、かれこれ15年ほど愛用してきたZoomのHD16っていうMTR(マルチ・トラック・レコーダー)が、ついに引退することになりました。

今まで私は、これで数々の曲を録音してきました。

曲の断片的なアイデアのメモから、頭の中で曲が出来てからメンバーに伝える為のデモ録音、レコーディング前のプリプロ、そしてガッツリCD制作用のレコーディング本番と、色んな段階の音源データをこの機材で録ってきました。この一台で録音~ミックス・マスタリングまでやってたこともありました。

最終的にハードディスクの中に保存されていたプロジェクト数は、合計108です。約15年間、よくここまで音源制作を積み重ねて来たなぁと思います。

だいぶ前から、わりと満身創痍でいつ完全に壊れるか心配な状態ではありました。

ちなみにこのブログを遡って見ていくと、2014年11月に「がんばれMTR。」ってタイトルのがあるんですが、その時既にReckボタンが陥没してしまい、今にも壊れそうだけど何とか生きてはいるから、これから始まるカナーンドッグのレコーディングでどうにか持ち堪えてほしい、みたいなことが書かれています。

そこからさらに7年以上、本当によく持ち堪えてくれました。

しかしいよいよ、限界が来ています。陥没したReckボタンが押しにくいのに加え、Stopボタンの効きが悪くなり、押してもすぐに止まらなくなってきました。それに、録音途中で突然フリーズしたり、謎のエラー表示が出るようになりまして...

間もなく始めるつもりのヨニンミマンのレコーディングでもギリギリ使えるかなと思ってましたが、さすがにレコーディング中に固まったり、テイクが保存できていなかったりしたら、ちょっとシャレになりません。

というわけで、ここは思い切って、新機材に買い替えることにしました。


古いMTR(写真上)から新しいMTR(写真下)へ!お察しの通り、ポチッたよ!

それではご紹介しましょう。ZoomのR24です。ねぇーやっぱりこの形じゃなきゃー。

パソコンやスマホで何でもできちゃう時代でも、このアナログ感がいいんだもの。

おそらく使い勝手はあまり変わらずで、色々改良されてる感じだと思うんです。8トラック同時録音はもちろん、HD16よりさらに8トラック多い、24トラック同時再生。

でもだいぶ小さくなったでしょう?側に大きさの参考としてシルバニア置いときましたけど。そんで、軽いんです。重さが1.3kg。何せ今までのがずっしり6Kgありましたからね。なかなかイカツかったですよね。イカツイ相棒から、ちょっとスマートな相棒にバトンタッチします。

まずはHD16に「長年頑張って偉かったね。お疲れ様。」と労いの言葉をかけたいです。本当に、使い方がちゃんとわかってからは、お友達のようでした。私の楽曲作りのパートナーでした。

新しいMTRとも、しっかり仲良くなって、今まで以上に良い音録れるように、一緒にがんばっていきたいと思います。

またご報告しますね!


2022年1月4日火曜日

「Everything must change」


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

さて明けました。2022年でございます。

去年の年末、何気なく「Everything must change」という曲を聴き始めたら、どっぷりハマって抜けられなくなりました。

この曲はもともと、バーナード・アイグナー作で、1974年、クインシー・ジョーンズの「ボディ・ヒート」というアルバムに収録されてる、作ったご本人が歌っているバージョンがオリジナルになりますかね。

数々のミュージシャンにカバーされていて、you tubeでもちょっと検索すれば色んな人の色んなアレンジのがたくさん出てきます。

吉田美奈子さんも「移り行くすべてに」という和訳でカバーしていて、これは何年か前に、私のベースの師匠のそのまた師匠から「中盤のベースラインがホールトーンスケールのいい勉強になるからやってみなさい」てな感じで宿題にされまして、必死で練習して持ってった思い出があります。(…結果は残念でしたが)

歌は、日本語訳も良いんですけども、やっぱりね、英語で歌った時のリズムが断然かっこいいと思うんですよね。特にそっとささやくように「except...」って言うんですけど、それが心にジーンと沁みるんだよねぇ。

あと、色んな人のバージョン聴いてみても、やっぱり私はクインシー・ジョーンズのが一番好きです。音色。幻想的なキーボード、オクターブのユニゾンでうっすら入ってるコーラス、あと後半入ってくるスネアのリムショットの「コツン」って音、やば過ぎ。

確かなことは多く無い人生の中で、時代は流れ移ろい、やがて人は老い、すべては変わっていき…という諸行無常の響きのようで、美しくも物悲しくもありまして…

ということで2021年の年末は、「Everything must change」をひたすらループし、ここ数年の出来事を振り返ったり、遠く離れている人の顔を浮かべてはしんみりと感慨にふけっておりました。

あ、落ち込んでるわけではありません。むしろ、数年前に比べたら自分自身持ち直し、余裕が出てきた証拠とも言えるかもしれません。

2019年、私は、とっくに打ち勝ったと思っていたのに実は長年潜みじわじわと体を蝕んでいた病が発覚し「大丈夫」と言いながらも、内心はショックと落胆で、どちらかと言うと暗澹たる気持ちで年越しを迎えました。

そこから2020年、ようやく治療がスタートし、少しずつ安心を得て、メインの治療を終える頃にはかなり痛みもやわらぎ、仕事にも復帰して徐々に自信、とまでは言えないけれど、平常心みたいなものを取り戻してきました。

2021年は、治療を続けながらも、ずいぶんそれを忘れていられるぐらい気持ち的にも解放されてきて、不安やら心配はいったん置いといて、自分の思うままに、新しくものを作ろうという意欲を持つことができたように思います。

しかしコロナの状況で、今までのようには音楽活動が自由にできなかったわけですが、ライブ以外の方法でも何か、メンバーと納得いく作品を仕上げられる方法は無いかと、あれやこれやと思案し、ちょっとですが挑戦もしてみました。

今年はそれを踏まえて、できる範囲で、音楽活動をしていきたいなと思ってます。

具体的には…またご報告しますね!