こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
さて明けました。2022年でございます。
去年の年末、何気なく「Everything must change」という曲を聴き始めたら、どっぷりハマって抜けられなくなりました。
この曲はもともと、バーナード・アイグナー作で、1974年、クインシー・ジョーンズの「ボディ・ヒート」というアルバムに収録されてる、作ったご本人が歌っているバージョンがオリジナルになりますかね。
数々のミュージシャンにカバーされていて、you tubeでもちょっと検索すれば色んな人の色んなアレンジのがたくさん出てきます。
吉田美奈子さんも「移り行くすべてに」という和訳でカバーしていて、これは何年か前に、私のベースの師匠のそのまた師匠から「中盤のベースラインがホールトーンスケールのいい勉強になるからやってみなさい」てな感じで宿題にされまして、必死で練習して持ってった思い出があります。(…結果は残念でしたが)
歌は、日本語訳も良いんですけども、やっぱりね、英語で歌った時のリズムが断然かっこいいと思うんですよね。特にそっとささやくように「except...」って言うんですけど、それが心にジーンと沁みるんだよねぇ。
あと、色んな人のバージョン聴いてみても、やっぱり私はクインシー・ジョーンズのが一番好きです。音色。幻想的なキーボード、オクターブのユニゾンでうっすら入ってるコーラス、あと後半入ってくるスネアのリムショットの「コツン」って音、やば過ぎ。
確かなことは多く無い人生の中で、時代は流れ移ろい、やがて人は老い、すべては変わっていき…という諸行無常の響きのようで、美しくも物悲しくもありまして…
ということで2021年の年末は、「Everything must change」をひたすらループし、ここ数年の出来事を振り返ったり、遠く離れている人の顔を浮かべてはしんみりと感慨にふけっておりました。
あ、落ち込んでるわけではありません。むしろ、数年前に比べたら自分自身持ち直し、余裕が出てきた証拠とも言えるかもしれません。
2019年、私は、とっくに打ち勝ったと思っていたのに実は長年潜みじわじわと体を蝕んでいた病が発覚し「大丈夫」と言いながらも、内心はショックと落胆で、どちらかと言うと暗澹たる気持ちで年越しを迎えました。
そこから2020年、ようやく治療がスタートし、少しずつ安心を得て、メインの治療を終える頃にはかなり痛みもやわらぎ、仕事にも復帰して徐々に自信、とまでは言えないけれど、平常心みたいなものを取り戻してきました。
2021年は、治療を続けながらも、ずいぶんそれを忘れていられるぐらい気持ち的にも解放されてきて、不安やら心配はいったん置いといて、自分の思うままに、新しくものを作ろうという意欲を持つことができたように思います。
しかしコロナの状況で、今までのようには音楽活動が自由にできなかったわけですが、ライブ以外の方法でも何か、メンバーと納得いく作品を仕上げられる方法は無いかと、あれやこれやと思案し、ちょっとですが挑戦もしてみました。
今年はそれを踏まえて、できる範囲で、音楽活動をしていきたいなと思ってます。
具体的には…またご報告しますね!