2020年12月13日日曜日

ただ者ではない。

 こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

既に何度も話したことがあるかもしれませんが、

わたくし、エスペランサ・スポルディングというベーシストが大好きでして、もう、彼女の美ベース、美声、とてもとても好きで。

この前ベースのレッスンの時、先生に私が「エスペランサ・スポルディングの曲でやってみたい曲があるんです」と言って音源をちょいと流したら、先生、それまでエスペランサの曲をあまり聴いたことがなかったらしいんですが、じーっと聴き入った後「…ただ者ではないな。」と静かにつぶやきました。

そう、エスペランサはただ者ではないのです。

あらためてインタビュー記事とかウィキペディアなんかを見てみたら、まず「ベーシスト」ではなく「マルチインストゥルメンタリスト」って書いてありますね。担当楽器:ボーカル、Wベース、エレクトリックベース、バイオリン、オーボエ、クラリネットとあります…ちなみにライブで見たときは、ピアノも弾いてましたよ。まぁもちろんベースボーカルとして特に有名なんだけど、いやぁ、多才。色んな事できるだけじゃなくて、生み出す作品が独創的で洗練されていて、芯がある。それでいて、ちょっと親しみやすいかわいさ、どこか可憐な感じの魅力がある。どういうこと?(笑)

なんかただただ、その生まれ持っての光輝く才能がうらやましくってしょうがないけど、

でもね、生い立ちを読んでみると、なかなかの苦労人のようです。幼い頃から様々な楽器を習ってはいたけど、決して裕福ではなく生活は苦しかったみたい。奨学金を得て音楽学校へ進んでからも、学校の近くのアパートは高くて借りられず、華奢な体に重いコントラバスを担いで通学する毎日に疲れ果て、ベースをやめたくなったこともあるって言ってました。

だけどさすが、そこはね、それこそ若いうちから「ただ者ではない」ミュージシャンとしてめきめき頭角を現してます。飛び級で早々にバークリー音大を卒業し、当時弱冠二十歳で同学における最年少講師として迎えられたり。あと、やっぱり大物からしっかりと見出されてますね。

パット・メセニーに認められたことや、プリンスと共作を発表したことがきっかけとなって、仕事が増えたみたいなことも言ってました。あのプリンスと一緒に作品作ってたなんて!私は過去にこのブログでも書いたことがあるように、中学の時にプリンスの「Let it go」聴いて衝撃を受けて以来、けっこうプリンスは好きで影響受けてますけど、「We are America」っていう共同制作の曲、恥ずかしながら知らなかったです。

エスペランサがプリンスと接した時のエピソード、これがまたすごくて、ドラマーのジョン・ブラックウェルと一緒にセッションに招待されて、三夜連続で3人で延々ジャムってたら、カウントダウンもせずに年越してたわみたいな(笑)

そんな彼女でも、「過去を振り返ると走って逃げたくなることだってある」と言ったり、「音楽活動でかなりの難題を突き付けられたことが何度かある、でも難しいチャレンジをしたおかげで成長できたと思う」みたいな感じのことを言っているのも読みました。あぁ、最初から完成していたんじゃないんだなぁ、むしろ本人的にはまだまだ発展途上で、常に向上する為に戦っているんだなぁ。

確かに5年前「Emily’s D+Evolution」というエスペランサの来日公演を見た時、私は「そうか、天才が全身、指先まで鍛え上げるとこうなるのか」と思った憶えがあるんです。スター性とか天性の才能だけではなく、「鍛錬による実力」をまざまざと見せつけられた。

現在36歳かぁ。ぜんぜん若いよね。さらにこれからも新しい作品を世に出して、色んな人と仕事して、ますます大きくなっていくんだろうなぁと思います。

はぁ~~…

あっ ごめんなさい、なんかため息出ちゃった。そんでそれをそのまま書いちゃった(笑)

さて、初めの方でも書きましたが、そんなエスペランサの曲のベースを、一曲耳コピして練習し”弾いてみた動画”をアップしました。「Cinnamon tree」っていう曲で、何しろ、美しい曲、美しいベースライン。しかしねぇやっぱり、本人のような滑らかさとか、なんていうの?音の粋な、絶妙な切り方?とても再現できないね。難しい!だけど本当にがんばって挑戦してみて、楽しいベースでした。

よければ見てみてください。

https://youtu.be/pusUTCPBCxc



2020年11月13日金曜日

ドラムうまくなりたい。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

少し前に、ドラムの新しい機材を買いました。ハイハットです。そう、スネアの横にある二枚合わせになってるチキチーってやるやつですね。

1年ちょっと前には、ライドを買ったことをこのブログでも書いてましたね。その時には「これで最後だろう」と思ったものですが...

やっぱり自前のシンバル類の中に、ハイハットだけスタジオの備え付けのが入っていると(もちろん悪くはないんだけど)ちょっとテイストがここだけ違うんだよなぁ、と。もしここに自分が大好きな音の、他のシンバルとベストバランスのハイハットが加わったらどんなことになるんだろう?とか思っちゃってねぇ。

特に今やってるソウシツの曲は綺麗なんで、金物にはこだわりたい。けっこうハイハットワーク大事な曲多いし。

ということで、ヒトミ41歳、思い切ってMyハイハットを購入することに。

ライドの時と同様に、とことん、叩き比べて、納得のいくものを選びました。

ダーク過ぎず適度なキラキラ感もあり、それでいて、うるさくなくて上品で、他のシンバルとの相性も完璧です。(手前味噌をお許しください)

ドラム始めて20年ちょっと、これで、ついにスネア、キック、そして全てのシンバル類が、自分の選んだ、自分の大好きなもので揃いました。なんかコンプリート感がすごくて嬉しいです。

色々あったけどドラム続けてこれてよかった。よく頑張った!ドラム人生、ありがとう。あ、まだドラム人生締めに入るようなこと言うのは早いですかね。そうだ、私これからよ。大器晩成。

いやぁそれにしても、シンバルだけで、クラッシュ、クラッシュライド、ライド、チャイナ、スプラッシュ、そしてハイハットの計7枚、(ハイハットはトップとボトムで2枚なんで)もう大荷物です。

でもね、とにかく重いのを我慢しても、毎回のスタジオ練習も極力自分の機材で挑むべきですね。

まずは、本当に叩いていて楽しくて、気持ちいいんです。叩きながら聴こえてくる音色に「惚れてまうやろー!」です。(手前味噌をお許しください 2回目)

それと、やっぱり楽器に自分自身が育てられる気がするんです。例えて言うならば、傍らにズラリと強い見方を引き連れてむっちゃ頼もしいのと同時に、その中にいるのにふさわしい人間にならなきゃっていう。...わかりにくいですか?(笑)

ベースを買った時もそうだったんですけど、自分の方が楽器に追い付かなきゃと思うんです。楽器がかっこいいんだから、もっと自分がかっこよくならなきゃ。もっともっとまともに弾いてあげられるようにならなきゃって。

宝の持ち腐れにしたくない。このシンバル達を存分に、生かすドラムが叩けたら...

シンプルに今、ドラムうまくなりたいです。

2020年10月29日木曜日

本が好き。

 


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

音楽の話じゃないんですけどね、

先日、練習終わりにソウシツのメンバーと話していたら、

「ヒトミさんって映画をたくさん観てそうなイメージだけど、話してみるとそうでもないんですね。どちらかというと本ですか?」と言われ、言われてみればそうかも、と思いました。

と言っても、本だって決して読書家という程でもないので、そんなに数読んできてないと思うんです。でも、まぁ時々フラリと本屋さん行っては、文庫本なんかを買ってきて読みますね。

いまだに電子書籍ではなく冊子ね。印刷物をペラペラしてるのがいいんです。

好んで読むのは、超大作の長編というよりは、短編小説とか、エッセーとか、あまり重くなく、難解でなく、その辺にいそうな人の、いかにもありそうな日常の(でも、ありそうで無かったりする)ことを書いているもので、気楽にサッと読めるものが好きです。

基本的にはガハハっと笑ってお終いとか、「はい、なるほどねー」ぐらいの感じですんなり読了してまた次へ、という感じなんですが、たまに、妙に自分の中にいつまでも残って考えさせられたり、あと、何か心の深いところで共感したり、気持ち的に救われたりすることもあります。

色んな意味で、あ、こういう感覚をわかってくれてる人が世の中にはいるもんだな、って。つくづく、作家という人はさすがです。文章一つで人の心を動かすんですから。

物語であればもちろん主人公に感情移入しながら読むこともありますけど、けっこう、その作家の言い回し?文章表現、描写の仕方そのものを「ほほぉ」と感心しながら興味深く読むことも多いです。

短編小説の余韻とか、けっこう好きで、「お見事」と思うものも多いです。短編はそれこそ短いので、限られた中でどうやって冒頭書き出して、最後締め括るのかって難しいけど面白いよね。そういう意味では、私もやっているツイッターって、140文字という限られた文字数の中での表現ではあるんで、けっこう文字の少なさを楽しみながら、あれこれ考えて書いています。

あと、(今回音楽の話じゃないと言いつつ)歌詞も、限られた文字数でいかに自然な譜割で描きたいことを表現するか、みたいな、それはもう、あくなき挑戦ですよね。本当に難しいのよ。

この前、ヨニンミマン用に新しく「奇跡」っていう曲を書いたんですが、自分の中では、短い歌詞の中にわりと、風景と心情とどちらも盛り込めたかな、と思って気に入っています。披露できるのはいつになるかわからないですけどね。

おススメの本とか、あんまり紹介しても意味ないかな。みなさん本でも音楽でも既にご自分の好きなジャンルとか作家とかアーティストとか、私よりよっぽど詳しいだろうし、イロイロ好みのものがあるでしょうからねぇ。

まぁ、勝手に好きな作家さんのお名前を挙げますと、

朝井リョウさん、角田光代さん、西加奈子さんは好きですねぇ。小説はもちろん、エッセーもむちゃくちゃ面白い。この前読んだ重松清さんの短編もよかったなぁ。

あ、ちなみにね、ちょっと前に、本屋さんで「なまえのないねこ」っていう絵本を衝動買いしました。表紙の絵に一目ぼれしちゃってね、思わず一冊家に持っておきたくなったんです。絵本はどちらかというと絵が主役だったりもするけど、そこに添えられている短い文も、小さい子供にもわかりやすく、そしてリズムがあって、無駄なものを削ぎ落とされているなぁという感じがして好きなんですね。

ぜんぜん語るほど詳しくはないんですけどね、

本が好き。それをちょっと言いたくなっただけです(笑)


2020年10月11日日曜日

ブルーノ マーズ弾いてみた!

 こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

すっかり季節は秋ですね。皆様いかがお過ごしですか。

なかなか私も本格的にはバンド活動が再開できないでいますが、一応、音楽やめてはいません。

ドラムを担当しているソウシツの方は、時々スタジオに入ってひっそりと曲作りをしています。いつになるかはわかりませんが、いつかライブで披露できる日に向けて、今はとにかく新曲を増やしています。

ヨニンミマンの方は全く活動ができてないので、せめて何かしら新曲のデモなんかをメンバーに送れたらいいなぁと思いつつ…考えても考えても、できない時はできないもんですねぇ。なんか良い曲のアイデア降ってこないかなぁ。

あとベースの方は、今のところバンドも無い、サポートの予定も無い、企画も特に無いけれど、コツコツ頑張って続けてれば、いつか誰かが面白そうな話持ってきてくれるかもしれないし、ぐらいの感じで、まぁ、ただ自分の為に修業を続けています。月3回レッスンに通いながら、自分で興味持った曲を耳コピしたりしています。

それで今回、タイトルにもあるように、ブルーノ マーズの曲のベースを練習してみました。

「Treasure」って曲なんですけど、ごくシンプルながら印象的なスラップ奏法のベースラインで、この曲を練習すればスラップの基礎がしっかり身に付きそうだなと思って。

スラップへの苦手意識がなかなか払拭できずにいる私にとっては、非常にいい課題曲だなと。

CDの音源だと、ホントにシンプルに同じベースパターンが繰り返されています。ところがライブの動画を見てみると、イントロ~エンディングの展開もライブらしい盛り上がりのある感じに変えてあって「キメ」も多く、ベースも特に後半かなり細かく速く動いています。…ライブバージョンもかっこええな…しかしこれをそのままコピーするのは至難の業です。ちょっと私にはハードルが高すぎるな、と。

参考にyou tubeでこの曲の「ベース弾いてみた動画」を検索してみると、わりと皆さんCDの音源に合わせて、そこにプラスアルファで、自分なりにフレーズを足している人が多いですね。私もその方向でいくことにしました。

ということで「Treasure」のベースカバー?アレンジ?に取り組んでみました。3分弱の短い曲中で、基本となっているスラップのパターンに、徐々にゴーストも含め音数を増やしていって、間奏以降は2フィンガー(通常の指弾き)でちょっと高い音とか動きのあるフレーズを入れてみました。

いやしかしね、

意外とね、基本パターンのスラップのプル(弦を下から上に勢いよくはじくの)を「ペッ ペッ」って2回やった後の、すばやく2フィンガーに戻って「テレテレッテー」、これが難しいのよ!いや、ホント、キレイに出ないの。「ごにょごにょ」ってなっちゃうの!シンプルだからって侮れないのよ~。とにかく予想以上に苦戦しまして、ひたすら鬼練しました。

あとはタイトに鳴らしつつも全体のノリが出せるか、そこが難しいよねぇ。ホントは笑顔で躍りながら弾けたら一番いいんでしょうけど、必死だね。(顔は写してないけど)

完全に納得いく出来とはとても言えないですが、今の実力でやれるだけのことはやったかなぁと思います。とりあえずスラップ奏法には気持ち的にだいぶ慣れた気がします。

なんか、実際動画アップするとなると、なんだかお恥ずかしいんですけど、よければ見てみて下さい。



https://youtu.be/Ivhb7KBIldo






2020年8月24日月曜日

いいこと思い付いた!

 こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

バンド活動自粛で悶々としてる中、またまた気分転換に新しい演奏動画作りました。

少し前にも3曲ほど動画アップした“昔作ったインスト曲 独りレコーディングシリーズ”なんですが、

今回はですね、素敵なゲストをお迎えしまして、独りではないんですよ。ヨニンミマンでカホンを叩いてくれてるモモちゃんにご協力をお願いしました。

feat.momoko miharaというわけで。モモちゃんにはドラムとキーボードを担当してもらいました。で、私はベースとキーボード。どう?この2人の役割分担っぷり、斬新でしょう?

今回お届けするのは「ライト」という曲で、これまた、昔私が静岡で組んでいたバッハマンというバンドでよく演奏していた曲なんです。(当時私はドラム担当でした)

この曲をやろうと決めたきっかけはですね、ある日「あら?ライトのドラムってモモちゃんにピッタリじゃない?」と、フと気付いちゃったんですよ。

モモちゃんのドラムはグルーヴがカラッと明るいので、きっと合うだろうなと。

まずドラムの音色の中心となるスネアがね、「タカーン」って軽快で気持ち良い音してるよねぇ。これは楽器そのものの特性だけではなくて、叩く人によって同じ機材でも音色は変わりますからね。

で、どうやって録り進めていくかって相談してる最中に、「あ!モモちゃんキーボードも弾いてみる?ソロは前半と後半で半分こしたらどう?あ、それカッコいいな!」とかまた思い付いちゃって。

モモちゃんも、「面白そうなのでチャレンジしてみます!」と快諾してくれました。モモちゃんの赤いキーボードかわいいよね。ソロも私の男気溢れる暴れソロから、モモちゃんのソフトでポップな感じにふわっと着地して、うまくまとまりました。

そもそも「ライト」っていう曲名はですね、イメージ的には、なんかすごい面白いアイデアが浮かんだ時に、ほら、昔の漫画でよく、ピカンって頭の上に付く、あの電球の感じなんです。あとは、ちょっと綴りは違うかもしれないですけど「その通り!正解!」みたいな頭スッキリ感とか。あと、まぁそのままですけど、パァっと希望が持てる光が差し込む感じですかね。だから今回のような「いいこと思い付いた!」からの作品作りは色んな意味でピッタリでしたよね。

ちなみに私の担当パートの中で、まずベースは、シンプルながら音のコシとか切り方が重要だと痛感しました。(うどんの話じゃないのよ)私のベースの師匠からもいくつかアドバイスをいただいて、それを改善しつつ何度か録り直しました。いやぁ勉強になった。

で、キーボードは、ちょっと今回は音色にこだわってみたというか、JUNO君のプリセットの音からめっちゃ悩んで選んで、さらにエディットして、高音のカンっていうアタック音と、細かいトレモロがかかったようなシュワーって感じの音との混ぜ具合、けっこう時間かけました。いいの。本人だけわかれば(笑)満足なの。

音源は完全リモートで、トラックデータをやり取りしてミックスしました。やっぱり生ドラムいいよねぇ。打ち込みには出せないノリがある。あとモモちゃんのドラムには私のドラムでは出せないノリがあると思うし。

動画も各パートを個別に撮って編集で合わせました。一応、密にならないように工夫して撮影していますのよ。

それでは、ライトfeat.momoko mihara、ぜひ見てみてください。

https://youtu.be/nmyv2HYXQ4s






2020年8月17日月曜日

何層にも重ねていって

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日、Rolandのキーボード、JUNO-DSが新しい相棒となったことをご報告しましたが、

それをガッツリ活躍させて何か作りたいなと思っていたところ、少し前に作った「駅」という曲を思い出しまして、その音源をレコーディングしようと思い立ちました。

この曲はヨニンミマンbandでどうかな、と思って簡単なデモを作ってメンバーに送ったものの、あんまりバンド編成でのアレンジのイメージも膨らまず、どうなのかな?と、

ビミョーに長くて6分近くあって、ライブ向きじゃない気もするし、あまり本格的に着手しないまま進まず、そうこうしているうちに他の新曲なんかも仕上がってきて、なんとなくお蔵入りな感じになって眠っていました。

ただ、私にとっては個人的にとても思い入れのある曲でして、何とか完成させて披露したいとは思っていました。

この曲は、私事ですが10年間、東京に定期的に通ってた時期があって、その最終日、品川から新幹線に乗って帰る時のことを歌ったものなんですが、まぁとにかく、ある一定の時期を超えて、「終わり」と同時に「始まり」のような日に、何か特別感慨深いような気持ちと、でもただの通過点だし、みたいな気持ちとが複雑に混ざり合って、妙に感傷的になっちゃってるような、そんな心境を歌っています。

この一定の時期は、私にとっては10年でしたけど、人によっては、3年かもしれないし、20年かもしれない。

そう、例えば、前に雑誌のコラムで読んだんですけど、その筆者は第一子を出産して怒涛の日々を過ごし、慣れない育児の中、急には母親らしくなれないとか色んな葛藤があって、様々な苦難があり、それをなんとか乗り越えてきて、今日、我が子が3歳になって(…何歳だったかな?ちょっと記憶が曖昧です)やっと、ちょっと色んなことが落ち着いて見えてきて、知らぬ間にすっかり母親になったんだと感じている、みたいな内容でした。

あぁなるほど、人によってもしかしたら、私の「駅」という曲を聴くと、私とはまた違ったシチュエーションで、自分が過ごした何年間かを思い浮かべることがあるのかもしれない、と思いました。

それで、この曲の特徴なんですけど、とにかく淡々と電車でgo的な曲調なんで(笑)

ある程度スピード感を保ちながら、気持ちの揺らぎとか感情の高まりみたいなものを表現したいなと思っていました。

で、その手法ってわけではないんですけど、

私けっこうテクノサウンド好きなんですよ。テクノの曲作るのも好きなんです。テクノの曲作りで何が楽しいかって、デジタルな音をちょっとずつ…ちょっとずつ…何層にも足していくのが楽しいんですよ。

※例えばこんな曲作ってました

「ブラックキー」

https://youtu.be/tte0dJ6zbxk


一本一本はすごく細い線でも、それを足して行って最終的にはけっこう太い束になるみたいな。私クラシックはあまり詳しくないですけど、ラヴェルの「ボレロ」ってありますよね。ああいう、一定のリズムを保ちながら、同じ旋律がひたすら繰り返され、でも徐々に音数が増えていって、最終的には大波が押し寄せるっていう。ま、さすがにそこまで壮大華麗にはできないですけど、そういうのいいなって。

あとね、最近、昔聴いて影響を受けた音楽を尋ねられることがありまして、幼少期に聴いていた音楽を再びYOU TUBEで見てめっちゃ懐かしいんですけど、小学生の時に聴きまくってたTMネットワークね。メロディアスなのと、デジタルな音使いと、うまく融合させていて、難解にせずマニアックになり過ぎずポップミュージックとして耳に残る曲を作るというね。そういうのいいなって。

さぁJUNO君の出番ですよ。けっこうね、いいピコピコ音が内蔵されてんだよねぇ~。

最後のサビに乗せたうねうねしたソロみたいの、TM時代の小室哲哉になったつもりで弾いています(笑)

で、YOU TUBEにアップするにあたって、静止画ってのもなーと思って、MVっつうほどのもんじゃないんですけど一応動画にしました。何かスルっと1テイクでボーカルレコーディングしましたよ、みたいな雰囲気で。そういうのいいなって。(←3回目)

よろしければ歌詞も一緒に見てみてください。

https://youtu.be/4Kb-rNC2Cjs




今、残念ながらバンドは活動自粛なんですが、

またちょっと別件のも作ってるところなんで、またご報告しますね!


2020年8月2日日曜日

君じゃなきゃダメなんだ。















こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
先日、長年愛用していたRolandのJUNO-Dっていうキーボードが故障しましてね…。
10年以上愛用していたものです。
と言っても、ほぼ自宅でデモを録る時にだけ使っていたもので、外で弾くということはあまり無かったんです。
普段はケースに入れて収納庫にしまいこんであって、たまにレコーディングする時に、引っ張り出してきて使っていました。
だから見た目はけっこう新品みたいにキレイなままでしたよ。

異変が起きたのも、家でレコーディングしてる最中で、
順調に録音してる途中で、いきなり音がちっちゃくなって歪みだしまして、
えっ?急に?蚊の音?大き目の蚊が飛んでますの?みたいな。
なんとも言えない悲しげな音しか出なくなっちゃいましてねぇ。
最初はパソコンを再起動させてみたり、繋がってる他の機材を色々疑ってみたんですが、
色々な線を外してキーボードだけで鳴らしてみても、もう息も絶え絶えなんですぅ(涙)
「うわ、うわ、これどうやら…キーボード壊れたね…」
今、キーボードが主旋律のインスト曲で進めてるレコーディングがあって、言わばキーボードは主役ですよ。
それなのに、いきなり足止めを食らってテンション急降下ですよ。

それで急いで最寄りの楽器店に走り、修理の相談をしたところ、時間もお金もかなりかかってしまうとのこと。別のものを買った方が手っ取り早そうです。

しかしまったく予定外の出費なので、なるべくなら安く抑えたいもの。
ライブで使ったりしないんだから、もっと小さくて、とりあえずの感じの安いのでいっか。
そう思ってお値段重視で、だいたいこのあたりで手を打つかなーという目星は付けつつ、
「あ、現行のJUNOがあるじゃん」と、店頭に展示してあったJUNO-DSってのをちょいと試しに弾いてみました。

「おい...最高やないか...!!」

これ、これ、これですよ。完全に音がかっこいいじゃないですか。なんといってもジャズオルガン系の音色のラインナップの素晴らしいこと。あと、クラビとかエレピの音で、タッチの強弱で出せるニュアンス、絶妙。めちゃめちゃいい。

そして他のキーボードと弾き比べてみても、断然JUNO君が弾き心地がいいのです。いや、楽しい。なんなら新しいフレーズが次から次に湧いてきそうではありませんか。
何この「お前と俺とは昨日今日の付き合いじゃないからさ」感。
電子楽器でもあるんだねぇ、こういうの。

思えば10年ちょっと前、私が静岡のすみやという楽器店でJUNO-Dを試奏した時も、ジャズオルガンの音に惚れ込んで買ったのでした。

その思い出も甦っちゃって、わぁ~どうしましょとなっている時、
一緒に来ていた旦那が「買えば?」と背中を押してくれましたので、即、購入となりました。

マジか!買っちゃったよ!即決ですよ。ポンと楽器買っちゃったよ!驚きだよ。
まぁ心からときめいた時の買い物って早いんですよね。

その後、無事におNewのJUNO君でレコーディングを進めることができまして、私のパートはすべて録り終えました。
説明書片手に(前のJUNO君ではあまり使わなかった)エディット機能なんかも使ってみて、さらに音作りにこだわってみました。
手前味噌ですが、なかなか良い音になっております。

新しいJUNO君ともこれから長い付き合いになるでしょう。

完成をお楽しみに!
またご報告しますね。




2020年7月2日木曜日

一年越しの七夕ソング

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

7月になりました。
7月と言えば...そう、七夕です。

今年もちらほら七夕の笹飾りが見られるようになりました。
何を隠そう私、毎年七夕の短冊を見るのを楽しみにしているのです。
小さい子が拙い字で一生懸命書いた願い事が、なんとも言えず素朴で可愛かったり、はたまた大人には思い付かないような意外なものがあって驚いたり、明らかに大人の字で、強烈なインパクトを残すものがあったり...
とにかく、あの小さな紙に詰まっているそれぞれの思いが、大変興味深いのです。

ところでちょうど1年前、ケイスケの職場の七夕イベントに呼んで頂き、ヨニンミマンでミニコンサートをさせて頂きました。

<その時のブログ参照>
http://canaandog-htm.blogspot.com/2019/07/blog-post_8.html?m=1

1年前にも書いているように、そのイベントの為に書き下ろした七夕ソング「願い事一つ」をもう少ししっかり仕上げて、もっとたくさんの方に、あらためて披露する場が欲しいなと、ずーっと思っていたんです。

だけど何せテーマが「七夕」という風物詩ですからね、タイミング逃すと季節外れになっちゃうし、このご時世、なかなかライブやるからみんな来てね~と言うわけにはいかないもので、どうしたものかと考えあぐねていました。

でも、やっぱりこの時季に何とかしてお届けしたいなと思い、ヨニンミマンメンバーに提案してみたところ、快く受けてくれまして、相談してるうちに色々なアイデアも出てきました。

それで、まず音源はリモートレコーディングってやつですね、各自宅録で自分のパートを録音したデータを送って、私がそれらを集めてミックスするという方式で完成させることになり、
皆さんにお届けする方法としては、ちょっとしたMVのような動画を撮ってyou tubeにアップすることにしました。

まぁ今回は日程的に非常にタイトで、あまり凝った演出入れたり、細部までこだわる時間はなかったのですが、その分、ヨニンミマンらしい飾らない雰囲気の作品になって良かったかなと思います。
あとはやっぱりメンバーに対する信頼感を再確認しましたね。ヨニンミマンっていいバンドです。(自分で言っちゃった!)

さて、ではヨニンミマンが七夕の季節にお送りします。「願い事一つ」のMVです。
ぜひご覧下さい。
https://youtu.be/jmtei59RMzw



2020年6月12日金曜日

やっと一緒に作れた


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日、四日市のケイオスというライブハウスで、私がドラムを担当しているソウシツというバンドのMVを撮影していました。あはは、上の動画はちょっとしたオフショットですけどね。

あー気付けばもう6月ですよ。コロナで自粛ムードになってけっこう長いですね。

ライブハウスの営業自粛解除されても、世の中まだまだライブはちょっと...っていう雰囲気ありますかね。
実際のところライブハウスはどこも3月4月くらいからイベントほとんど全部中止で、かなり苦しい状況のようです。

そんな中でも各ライブハウス、大きな損失を少しでも補うべく色々工夫されていて、例えばTシャツの販売だったり、ドリンクチケットの販売だったり、無観客ライブ配信だったり、様々な打開策を打ち出していますよね。
そうそう、ケイオスのTHIS IS CLUB CHAOSというオムニバス音源の配信企画に、ヨニンミマンも「音楽」という曲で参加させて頂いてます。計52曲、試聴できるよ!ぜひこれをキッカケに四日市の色んなバンドを知ってください。
https://clubchaos.bandcamp.com/

あと、ケイオスがね、今スタジオレンタルやってるのご存知?あのステージ、あのライブ設備を1バンド 1時間2000円で借りられるんですよ。あ、照明さんとPAさんを付けるとプラス2000円なんですけど、お得じゃない!?

これは早速利用させて頂こうよってことで、私からソウシツのメンバーに、ケイオスでのMV撮影を提案しました。
ライブができない期間にも何かクリエイティブな事ができないかな?と思ったのと、去年の秋、私が病気療養に入る前にレコーディングした「オートマティック」という曲の音源を、どうにか活かして、皆に聴いてもらう方法はないかな?と思った為です。
幸い、2人も賛同してくれて、あとカメラマンとしてケイスケが手伝ってくれることになりました。
入念に衣装を選ぶタマキ氏。

ボーカル横からのアングル。

ケイオスTシャツを身に着け張り切って働くケイスケ。

ドラムをちょっと上から。

撮影では、クリック入りの音源に合わせて演奏している様子を、カメラアングルを変えては何度も何度も撮ります。
2時間半ちょっとで、10テイク以上。だってカメラ1台しか無いんだもの。最後の方、もうヘトヘトでした。いや、ヘトヘトっていうか、ヘロヘロ。(どっちでもいいか)

さぁ、色んな角度からの映像データが集まれば、あとはそれらをいい感じに切り取って繋ぎ合わせて...という編集です。これは自宅でパソコンの映像編集ソフトを使って地道に作業します。あなたのPCにもきっと入ってる、windows LIVEムービーメーカーってやつ。

ほらほら、ここのベースかっこよくない?とか、ここは当然ボーカル正面からの寄りの絵でしょ、とか、この瞬間はあえてブレのあるハンディの映像挟んでやるゼとか、ここは是非とも私愛用のライドシンバルの輝きを見てくれとか(笑)

機能は多くないけどまぁまぁ便利なムービーメーカー。

そんな感じで、メンバーそれぞれの美味しい場面を入れ込みつつ、つながりが不自然じゃないように注意しながら切り貼りしていきます。

いやぁ、けっこう、自前で作った割にはそれっぽくできたと思うんだけどなー。[自画自賛]

メンバーもすごく喜んでくれて、なんか、私、私嬉しい…。

だってさぁ、ソウシツは、ドラム頼まれてからなかなか始まりそうで始まらない時期も長くて、ようやく始まったと思ったら私が病気になっちゃって、ライブ2本も飛ばしてしまったし、とにかくずっと待たせていて、心苦しかった...!

でも今回やっと3人で一つの作品を作り上げたなと、感慨深いです。
趣味で遊びでやってることなんですが、勝手に何か一つの大きな約束を果たしたような、達成感です。
バンドでものを作るのって、大変だけどね、やっぱり楽しいよ。出来上がったものも、けっこう愛着湧くし。

是非、一度フルでご覧下さい。
https://youtu.be/7pbWJ8gRduE



あとねー、実は今またヨニンミマンでも進めていることがあってね。
またご報告しますね!


2020年5月16日土曜日

また戻ってきた

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

なーんかねぇ、人生には考えたってどうしようもない時期ってのがあるものでして、
とにかく最近は、憂鬱なニュースから気を逸らす為、もっぱら家でひたすら巣ごもりハンドメイドからの巣ごもりDIY、そして巣ごもり修理修繕に励んでいました。
日々、部分的にですが我が家のあちこち、劇的ビフォー・アフターを実感してほくそ笑んでおります。「なんということでしょう。本来の輝きが戻ってきました。」っつって(笑)

そんなこんなで、私自身も本調子に戻りつつあります。
ご心配いただいた方、ありがとうございました。どうやら、まだ生きるみたいです。
バンドはまだまだお休み中ですが、普通にクリエイティブなことがしたいなという気持ちがふつふつと沸いてきた今日この頃です。そう、私っぽい感覚が戻ってきました。

この前、GWの後半、なんとなくベースを弾いていたら、不意に何やらヘンテコなベースラインが出てきました。それで、
あ、これはなかなか面白いなと、ここから何か広げられないものかと思い、ギターに持ち変えてチャカチャカとそのベースに合うようなコードを弾いているうちに、なんか4つのコードをぐるぐる繰り返す、いわゆる循環コードってやつ?偶然そんなコード進行ができました。

「何とかしてこれで一曲作れないかな?」
そう思い立ったらもう作曲モード。大変です。

今回はこのコード進行を手がかりに、作り始めることにしました。謎解きみたいなもんです。

まず、循環コードをぐるぐるする曲調で何を言わんとしているのか。きっと歌詞も、なんとなくのテーマとしては「結局堂々巡りやん」的な内容なんじゃないかと考えました。

だけども果たしてそれを歌にして面白いのか?という問題があります。
毒にも薬にもならなくても、「クスッ わかる」みたいな、聴いた人からほんのわずかでも共感を得たいじゃないですか。
私が近ごろ無意識に誰かに共感を求めて言いたがっていることを、深い深い土の中から掘り返して、メロディに乗せてみる。いや、違う、これも違う、これかもしれない、これはニュアンスは良いけどちょっと譜割に無理があるから言い換えなきゃ...類義語辞典を見ながら、もう四六時中悩みます。

Aメロは循環コードで何となく見えてきました。でも曲としてまとめるには、そこからもう一展開欲しい。Bメロはマイナーに移行したりして、リズムも変えて雰囲気を変えて、そこからまたAメロに戻る方法はないか?今回はサビらしいサビは要らない気がする...
展開やアレンジも同時に考えていくと、先にドラムのフィルインのイメージが見えてきました。ハイハットのオープン/クローズを効果的に入れていきたい。

そんなこんなでだいたい3日間。ジグソーパズルみたいに、メロディと歌詞がほぼほぼ埋まってきました。
しかしそこで最後に、ちょっとした“オチ”をつけたいという欲が出てしまって、曲をどう締めくくるかでもう一悩みしました。
聴いた人から「また戻っとるやないかーい」というつっこみが入りそうな終わりにしたかったのです。
なんとかそれもひねり出し、エンディングへの流れも整いました。

そこからはサササーッとデモ録音。その日のうちに、3時間くらいでドラムを打ち込みして、それに合わせてベース録音、エレキギター録音、ボーカル録音、あとバンドバージョンとアコースティックバージョンの二通り必要なので、カホンも録音、アコギでも録音します。それらをザッとミックスして書き出し、ヨニンミマンのメンバーに音源を送ります。

タイトルは「オーバーロード」に決めました。「過負荷」とか「過多」みたいな意味合いですかね?知らなかったけど、なんかアニメの作品で同じ名前のがあるらしいですね。

さぁ、デモを送って一段落、と思いきや、もう一仕事大きいのが残ってるんですよ。
リードギターのアレンジに付き合うことです。

私は基本リズムギターといいいますか、バッキングしか弾かないので(弾けないので)それ以外の、装飾部分だとかギターソロとか、曲に一味加える為のギターですね。すうどんに色々具を足して美味しくするみたいな。

ヨニンミマンのリードギターはうちの旦那ですので、この作業はある程度家庭内で進めます。

基本的に旦那が、旦那の解釈で一生懸命考えて付けたものに、私があーだこーだ文句を付けるという方式です(笑)「そこはそんなに動かないでほしい」とか「そこはもっと高い音の気がする」とか「何が違うかわからないけど何か違う」とか、散々わがままを言うわけです。

それでようやく曲としてだいたいアレンジが固まってくれば、あとは実際にスタジオで合わせた時に、各メンバーから新たに気付いたことなんかを出し合って修正して、完成へと近づけていくという流れですね。

さぁそのスタジオはまだいつ入れるのか未定ですが、とにかく、あぁこういう、新しく音楽を生み出すところにまた戻って来たんだなという喜びをまずは感じています。

こういうの、一つ一つ大事にしなきゃね。

そんなこと言いながら次の瞬間には元の木阿弥で、すげーふて腐れてるかもしれないですけどね。その時は「また戻っとるやないかーい」って、ぜひつっこみを入れて下さい。(笑)

またご報告しますね!

2020年4月13日月曜日

春なのに寂しい

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
お久しぶりです。
前回の更新からまた3ヶ月経ってしまいました...。

前回のブログでは、私が胸骨の病を患って秋からライブやレコーディングをストップして療養してるという話をしました。それで、次にブログを更新する時にはきっと、またライブが出来たよとか、レコーディングの様子を報告するから待っててねと、締めくくっていました。

私は、一日でも早く元気になって、またバンドに戻りたいって、コツコツ通院を続け、3月頃には痛みもほとんど無くなり、ずいぶん待たせてしまったけど、やっとまた皆に会えるって、本当に楽しみにしていて、待ちわびていました。

ドラムで入ったソウシツの方は、3月から2回ほどスタジオに入ることはできて、
また中断していたレコーディングを進めようと話していました。
ヨニンミマンの方も、4月からレコーディングに向けてスタジオに入ろうと予定していたところでした。

そんな矢先、いよいよ新型コロナウイルスの影響で自粛ムードが高まり、とてもじゃないけど今までのようなバンド活動は出来ない感じになってしまい、またまた家でじっと我慢、みたいな日々に突入しました。
まぁ、もっともっと大変な方々もいるわけで、私の状況なんて大したことないし、どうしようもないことなんだけど、何だか寂しいです。
春が来たというのに、寂しいなぁ。

皆に再会できるのはいつになるんでしょう。
私は再発せずその日を迎えられるでしょうか。
時々、残された時間がすごく少ない気がしてしまって、変な焦りを感じてしまうことがあります。(すいません、大丈夫だと思います。ちょっとおセンチになってるだけです!おセンチて。)

そんな憂鬱を少しでも忘れて過ごす為に、私は家で色々なものを黙々と作っています。
仕事にも復帰してますが、今は週2というゆっくりなペースにしていただいてるので、時間はあるのです。

まず、療養中からの構想で、痛みが取れて楽器が持てるようになったらやろうと考えていたことなんですが、
昔作ったオリジナルのインスト曲の演奏動画を3本撮りました。打ち込みのドラムに合わせて、キーボードとベースを弾いてます。
独りで何パートも分身の術を使って重ねていきます。

この3曲はいずれも、10年程前に静岡で組んでいたバッハマンというバンドでやっていた曲なんですが(私はドラムだった)、当時メンバーに渡していたデモ音源に近いような、それを進化させた感じですかね。
当時はベースが弾けなかったので、ベースパートも鍵盤で弾いて入れてましたが、最近はせっかくベースも勉強しているので、ベースで挑戦してみました。
自分で作っておきながら、けっこう難しかったです。

撮影は、少し前に買った新機材、zoomのQ2n‐4Kというライブ撮影用のカメラを使っています。使い方も簡単で高画質・高音質。
早くライブで活用できる日が来ることを願います。

よろしければご覧下さいませ。












2020年1月10日金曜日

ご心配おかけしてすいません、私は元気です。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
大変お久しぶりです。
すっかりご無沙汰しておりました。気がつけばもう年も明けて、2020年に突入しちゃってますね。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

だいたい月一以上で更新してきたこのブログですが、前回、ソウシツというバンドにドラムで入ったよ~という内容で9月に更新してから、なんと3ヶ月以上も経ってしまいました。
10月には念願のジャズフェスにも出演を果たしたというのに、そのことについても報告しないままでしたよね。

ご心配おかけしてすいません、私は元気です。

なぜ更新が滞っていたのか簡潔に言いますと、

ちょっと私の胸骨が何かしら患っててマズイことになってるねってことでバタバタしまして、
ブログどころじゃなくなってたというわけなんです。(←ザックリしすぎ)

それで11月の後半ぐらいから取り急ぎ「色々なことをいったんお休みして闘病します」とお知らせしていました。
その頃は、思いもよらない急な展開の中、まだ患ってるものがどの程度の何者なのかあんまり詳しくはわからない状態でして、
私自身、これはどうやら大変なことになったぞという動揺と、この先どうなるのかなかなか見えてこない不安もあってか、体調もすこぶる悪かったです。
できる限りポジティブに、かつ冷静に物事受け止めようと心掛けてはいても、何せこういうのって、検査や診察の度に待ち時間が非常に長いんで、悶々と過ごしているだけで心身ともに疲れちゃうものです。ちなみにそれは、本人だけじゃなく、付き添う家族も同様ですよね。

しかし様々な検査を経てようやく、1月に入って治療方針と具体的な治療スケジュールが決まってきて、だいぶ気持ち的に落ち着きました。

友人からLINEで「敵と戦うにはまず敵を知ることからよ」と言われた通り、何か得体の知れないものに立ち向かうのは恐怖心も倍増ですが、ある程度調べが進んでいって、その都度色んな専門家から丁寧な説明を受け、相手をよく知ると、なるほどしっかり治療をこなしていけば、もしかしたら根治の見込みもあるかもしれないと前向きになれて、不思議と体調もよくなってきました。
あらためて「病は気から」ってことを実感しています。

とりあえず入院や手術は必要なく、通院でいけるみたいです。厳しい食事制限なんかも特にありません。
そうなってくるとなんだか「闘病します」なんて大げさだったかな、みんなに余計な心配させてしまったかな、とちょっと反省しています。

何度も言いますが、ご心配おかけしてすいません、私は元気です。

ただ、胸のド真ん中の骨が傷んでるので、色んな動作によって強い力がかかるとズキーッと痛みます。クシャミや咳で激痛なので、なるべく風邪引きたくありません。今は人混みとか絶対避けたい。ついつい神経質になります。
悪化させたくないので思い切りは動けません。重い物も極力持ちたくないので、もうしばらく楽器は無理です。鎮痛薬に頼ってるうちは、一応お酒も控えておきます。
来週からは治療の為一ヶ月以上の間、ほぼ毎日通院になります。それと既に飲み始めている薬や定期的に打つ注射があって、それらに伴う軽い副作用や、注意事項もいくつか。
例えばなるべく大汗かかないようにとか、ゆっくり長風呂とか温泉もしばらくはダメです。

好きなことが制限されるのは少し不自由だなとは思うけれど、辛抱というほどではないですね。
これはあくまで一時的なことで、治療がうまくいって痛みが取れてきたら、再びできるようになることは多いはずです。
とにかく、一区切りついてせいせい好きなことができる日まで、楽しいことは取っておかなきゃって感じですね。

近いうちにバンドだってできる日が来ると思うので、次の更新はきっとそういう内容だと思います。
このブログって本来は、音楽活動の話題中心にその時思うことを気楽に書く目的で始めたものなんで、

だから次はきっと、久しぶりにライブできたよとか、レコーディングが再開したよとか、
そういう内容になると思ってます。

またご報告しますね!いい報告を待っててね!