こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
先日、Rolandのキーボード、JUNO-DSが新しい相棒となったことをご報告しましたが、
それをガッツリ活躍させて何か作りたいなと思っていたところ、少し前に作った「駅」という曲を思い出しまして、その音源をレコーディングしようと思い立ちました。
この曲はヨニンミマンbandでどうかな、と思って簡単なデモを作ってメンバーに送ったものの、あんまりバンド編成でのアレンジのイメージも膨らまず、どうなのかな?と、
ビミョーに長くて6分近くあって、ライブ向きじゃない気もするし、あまり本格的に着手しないまま進まず、そうこうしているうちに他の新曲なんかも仕上がってきて、なんとなくお蔵入りな感じになって眠っていました。
ただ、私にとっては個人的にとても思い入れのある曲でして、何とか完成させて披露したいとは思っていました。
この曲は、私事ですが10年間、東京に定期的に通ってた時期があって、その最終日、品川から新幹線に乗って帰る時のことを歌ったものなんですが、まぁとにかく、ある一定の時期を超えて、「終わり」と同時に「始まり」のような日に、何か特別感慨深いような気持ちと、でもただの通過点だし、みたいな気持ちとが複雑に混ざり合って、妙に感傷的になっちゃってるような、そんな心境を歌っています。
この一定の時期は、私にとっては10年でしたけど、人によっては、3年かもしれないし、20年かもしれない。
そう、例えば、前に雑誌のコラムで読んだんですけど、その筆者は第一子を出産して怒涛の日々を過ごし、慣れない育児の中、急には母親らしくなれないとか色んな葛藤があって、様々な苦難があり、それをなんとか乗り越えてきて、今日、我が子が3歳になって(…何歳だったかな?ちょっと記憶が曖昧です)やっと、ちょっと色んなことが落ち着いて見えてきて、知らぬ間にすっかり母親になったんだと感じている、みたいな内容でした。
あぁなるほど、人によってもしかしたら、私の「駅」という曲を聴くと、私とはまた違ったシチュエーションで、自分が過ごした何年間かを思い浮かべることがあるのかもしれない、と思いました。
それで、この曲の特徴なんですけど、とにかく淡々と電車でgo的な曲調なんで(笑)
ある程度スピード感を保ちながら、気持ちの揺らぎとか感情の高まりみたいなものを表現したいなと思っていました。
で、その手法ってわけではないんですけど、
私けっこうテクノサウンド好きなんですよ。テクノの曲作るのも好きなんです。テクノの曲作りで何が楽しいかって、デジタルな音をちょっとずつ…ちょっとずつ…何層にも足していくのが楽しいんですよ。
※例えばこんな曲作ってました
「ブラックキー」
一本一本はすごく細い線でも、それを足して行って最終的にはけっこう太い束になるみたいな。私クラシックはあまり詳しくないですけど、ラヴェルの「ボレロ」ってありますよね。ああいう、一定のリズムを保ちながら、同じ旋律がひたすら繰り返され、でも徐々に音数が増えていって、最終的には大波が押し寄せるっていう。ま、さすがにそこまで壮大華麗にはできないですけど、そういうのいいなって。
あとね、最近、昔聴いて影響を受けた音楽を尋ねられることがありまして、幼少期に聴いていた音楽を再びYOU TUBEで見てめっちゃ懐かしいんですけど、小学生の時に聴きまくってたTMネットワークね。メロディアスなのと、デジタルな音使いと、うまく融合させていて、難解にせずマニアックになり過ぎずポップミュージックとして耳に残る曲を作るというね。そういうのいいなって。
さぁJUNO君の出番ですよ。けっこうね、いいピコピコ音が内蔵されてんだよねぇ~。
最後のサビに乗せたうねうねしたソロみたいの、TM時代の小室哲哉になったつもりで弾いています(笑)
で、YOU TUBEにアップするにあたって、静止画ってのもなーと思って、MVっつうほどのもんじゃないんですけど一応動画にしました。何かスルっと1テイクでボーカルレコーディングしましたよ、みたいな雰囲気で。そういうのいいなって。(←3回目)
よろしければ歌詞も一緒に見てみてください。
今、残念ながらバンドは活動自粛なんですが、
またちょっと別件のも作ってるところなんで、またご報告しますね!