2016年11月1日火曜日
最後は覚悟なのかな。
こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
カナーンドッグではないんですが、10月29日(土)・30日(日)とライブでした。
まず29日(土)はヨニンミマンとして、名古屋市港区にある「夜空と月のピアス」というお店で、二村ユーリさん主催の東北復興支援チャリティーライブの前座を務めさせてもらったんですが、この日、もともとはただ夫婦でお客さんとして見に行く予定だったんですよね。
それが、出演者の方でキャンセルが出てしまったということで、急きょ演奏させてもらうことになりまして、大急ぎで2人編成でいけそうな3曲を準備して飛び込んだという感じです。
この日は、他に野々山聖さん、鈴木大夢さん、そしてトリが二村ユーリさんだったんですが、
今回も色んなことを教えてもらいました。
まったく音楽スタイルの違う方々なんですが、共通して言えるのは、その空間を独りで完全に支配してたってことです。会場の空気ごと持ってってたって感じですね。
例えば、飾らない人柄のにじみ出る微笑ましい間だったり、一語一句驚異的な集中力で投げかけられる叫びだったり、心を開いて真っ直ぐな歌声で懸命に届けようとする姿だったり。
それがそこにいる人々の心を掴んでいた。そう感じました。
あぁ、それに対して私は、なんて中途半端なパフォーマンスなんだろうと。
私の場合は、自分を演出し続けることには向いていないので、曲の合間のMCでは普通に気を抜いた感じでしゃべっていても、いざ曲に入れば完全に曲の中に入って、周囲のことなど微塵も気にせずに、曲を表現し切ることだけに集中している状態ってのが理想ではあるんですが、それが今のところぜんぜんできていません。雑念、邪念、入りまくっちゃって(笑)
難しいなぁ。あー難しい。あーくやしい。
それにしても「夜空と月のピアス」というお店、初めてお邪魔したんですが、あちこちに遊び心が散りばめてあって素敵なところでした。独特の雰囲気が音楽と合わさって、さらに気持ちよく音楽が聴けて気持ちよく演奏させてもらえて、特製カレーも美味しかった。
来年、是非またヨニンミマンでしっかり準備して出演させていただきたいです。
そしてその翌日、今度は四日市で「ミュージックボックス」というイベントでカホンを叩いたんですが、こちらはいつも何かとお世話になっている落合先生のギターやウクレレの生徒さん中心に構成されているバンドで、ハワイアンの曲を6曲ほど。
ハワイアンの曲は、穏やかな曲調で繰り返しの中にもダイナミクスを付けるのが難しいんですが、そこに挑むのがおもしろいと言えるかもしれません。
このイベントでは、生徒さんによるギターやウクレレのソロ演奏を間近で見せてもらって、私は人知れず感動してちょっと泣きそうになっていました。
だって、舞台に出て行って自分の奏でる音に客席の注目が一気に集まる中、一音一音弾ききるんだから。その緊張感たるや半端なもんじゃないと思います。全部正しく弾けるかとかそんなことより、自分がそこに出て行って始めたものを最後までやり切るという、そこに必要な勇気とか覚悟とか、そういうところを共感してうるっときちゃう。え?涙腺がおかしい?これって年ですか?
あとやっぱりすごいなと思ったのが、バンドを率いる落合先生が次々にセッティングもしながら演奏もしながらとかやってる間に、急に落下したマイクスタンドで指を挟んで大きく切ってしまい、けっこうな流血をしながらもささっと応急処置を済ませ、何事も無かったかのように生徒さん達を気遣いながら進行して演奏していて、そこはさすがというか脱帽な感じでした。
他にも何だかその日はハプニングが色々とあったんですが、ピンチな時ほどワーワー騒がず平常心で進むのが大事ってことを学んだ日だった気もします。
やっぱり何があっても最後までやり切るって、覚悟なんですかね。