こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
前々回のブログ「自分達を知る」が、何だかたくさんの方に読んでいただいたようで、思いがけず二度見しちゃうほどのページビューになっていてビビッてたんですが、前回はまたいつものペースに戻ったみたい。あれは特需のようなもんだったのかしら。
内心、いつものページビューの少なさに戻ってちょっとホッとしました。だって、そんなにたくさんの人が見るだろうと思って書いてないもんで、非常に偏った考えで、自分勝手なことを書き綴ってるだけのブログだから、なんか嬉し恥ずかしのどちらかと言えば恥ずかしが勝っていたんです。
前回のブログで、ライブでは周囲のことなど微塵も気にせずに曲を表現しきることだけに集中して入り込んでる状態が理想、というようなことを言ったんですが、それをベースの先生に話したら、「ライブに出るからには完全に曲に没頭していてはいけない。お客の反応も絶対見ていないといけないし、どっか冷静に演奏している自分のことを外から見ている感覚がないと。」とすんなりレベルが上のことを言われ、「そ、そうっすよね!」と、それまでの考えをあっさりと撤回したのでした。
私の考えなんぞ、明日変わるかもしれないし、実際、ここ数年でもけっこう変わってきたし、なんというかあんまり一貫性の無い、曖昧なものだと思って下さい。あら、ガッカリしてますか?(笑)
でも、自分の考えとして嘘は言ってません。その時に本当に思ってることです。この先絶対に変わらない信念である!とは言えないだけで・・・
で、最近、思うことなんですが、
マルチプレーヤーってどういう人だろうって、よく考えるんですよね。
色んな楽器やる人、「あの人マルチだね~」とか言いますよね。
でもね、私自身はこういう時に使われる「マルチ」っていう響きは、あまり好きではありません。
なんとなく色んなことに中途半端に手を出してるけど、どれも本職じゃない人、みたいな感じがしちゃう。
まず、一人で色々な楽器をやること自体は、そんなたいして自慢にはならないと思うんですよね。
もともとギター弾く人がベースも弾くとかは珍しくもないし、デモぐらいだったら一人で一通りの楽器全部弾いて作ってます、みたいな人はいっぱいいるし。
何かしら音楽をやってきた人がそれまでとは違う新しい楽器に挑戦することは、特別すごいことではないと思います。手を出すか出さないかの違い。もちろん、一つの楽器一筋の人はそれはそれでいいし、どちらがすごいわけでもない、自由っていうか。
色んなことに挑戦するのが悪いとは言ってませんよ。興味のあることどんどんやってみるって、世界が広がるし、いいことだと思う。楽しいもん。
でもそれって別に「マルチプレーヤー」ではない気もします。
もし「マルチプレーヤー」として本当に認められるとしたら、「あれもこれも色んなことやってます」ということはあまり意味を持たなくて、それはもう、一つ一つのクオリティこそ重要かなと思います。
つまり、ベースで参加してる曲、もしくはバンドでは、ベーシストとしてすごいいい仕事してる。ギターで参加してる時にはギタリストとしてすごいいい仕事してる。そんな感じで、それぞれの楽器を持っている時には、「ホントは他の楽器する人なんだけど、そこそこ器用にこなしてますね」みたいなことはいっさい感じさせないくらい、その役割を果たしてるというか、しっくり来ているのが、たぶん本当のマルチプレーヤーだと思うんです。
それに憧れはするけれども、現実は厳しいです。並大抵の努力ではできないですよね。
私は真の「マルチプレーヤー」にはなれていません。
一応、言い訳は極力しないように、とは思ってます。
別に他の楽器をやっていることを隠す必要はないんだけど、やるんだったら、特にそれでバンド組むんだったら、せめて真面目に取り組まないと。急には上達しないけど、ちゃんと練習はしないと。
まぁ、今はこんなこと言ってる私も、少し前まで「そうは言っても私本来はドラマーだし~。他は初心者だし~。」みたいな言い逃れをてんこ盛りして怒られてたので、何を今更エラソーにと自分でも思うんですが(笑)
自分への戒めの意味も込めて。書いておきました。
もう一人の自分が、ちょっと俯瞰で自分のことを見て、趣味なんだからもうちょい気ぃ抜いて音楽テキトーにやればいいのに、とも思ったりしてますけどね。