2017年6月1日木曜日
音楽に乗っけて
こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
5月26日(金)、津市一身田の「手作り惣菜の店ぼんぼり」というところで、「ぼうずLIVE inぼんぼり」というイベントにヨニンミマンとして出演させていただきました。このイベントは奇数月の第4金曜日の夜に開催されていて、美味しい料理や飲み物をいただきながらワイワイ気軽な雰囲気の中ライブが見れるというもので、今回は、monk no sakebi!とヨニンミマンの2マンライブでした。
今回も2曲ほどアップしてます。https://youtu.be/xH95O0m_1H4
なんでイベントタイトルに“ぼうずLIVE”と付いているかと言いますと、主催者でmonk no sakebi!というバンドのギターボーカルとして出演されている佐藤弘道さん(アラモちゃん)が、久居にあるお寺の副住職を務めていらっしゃる正真正銘のお坊さんなんですね。
佐藤さんは同時に幼稚園の園長さんだったりしながら、色々と音楽活動されている方で、ZTVの番組テーマソングを制作し、番組にも出演されてます。その時の映像がバッチリyou tubeに上がっていました。https://youtu.be/uQ4llKbarus
その佐藤さん率いるmonk no sakebi!(モンクの叫び!)というバンドは、仏教系ロックバンドとして、 「“No 念仏 No Life”を合言葉に、仏教の心をロックに乗せて高らかに叫ぶ」というのがテーマだそうで、メンバーはもう一人ギターの方がみえるのですが、この日はギターボーカルのアラモちゃんとカホンのモモコちゃんによる2人で出演されていました。このモモコちゃんというのが、今ヨニンミマンでサポートカホン&コーラスをしてくれてまして、そういった“ご縁”で今回ヨニンミマンも呼んでいただいたわけです。
「仏教の心を高らかに叫ぶ」とありますが、ぜんぜん説教くさくなくて、曲はとっても
ポップ、明るくてノリの良いリズムで、まったく気楽な感じで聴けます。
だけど確かに内容は仏教に通じることがあって、
例えば、その名も「お布施」っていう曲は、お布施ってのは何もお金だけじゃなくて、困ってる人がいたら大丈夫?ってちょっと声かけるとか、ちょっとした心がけで誰でもできるよ。みたいな内容とかですね、あとは「悩んだら気軽にお寺に来てごらん」みたいな曲とかね。
先ほど紹介したテレビ番組の中で佐藤さんが「お坊さんがより親しみやすい存在で皆さんのそばにいられるように」とおっしゃってましたが、本当にそういう感じですね。それでまたさすがに話がうまいもんだから、MCもおもしろくて笑いが絶えないライブでした。
そうそう、monk no sakebi!で私が一番お気に入りの曲がですね、「ご縁」って曲なんですけども、
♪ご~縁 ご縁~ ご~縁 ご縁~
右へ行っても間違ってな~い 左へ行っても間違ってな~い
てな感じのちょっとラップ調?のフレーズがありまして、これがキャッチーだもんだから、頭の中をグルングルン回るんですよ。CMソングとかでも、一度聴くとついつい口ずさんでしまって、ずっと脳内リピートしちゃうっていうのありますよね。すごい力です。
私、最近よく考えるんですけど、音楽は、人の生活に必須ではないかもしれないし、水や食料と違って無くなっても即死ぬわけじゃない。人間が生きてく上で切実に必要とされてるものではないかもしれない。それに、音楽そのものが、人を救えるとは言い切れない。
だけど、音楽に乗っけて、発せられたメッセージというか、何かしらの思いは、思わぬところまで飛んでって届くことがありますよね。普通に「こうだよ」って話すより、もっと長く誰かの心に残って、繰り返し繰り返し励ましたり、時々ふっと思い出されて気持ちを和らげたりね。
例えばそんな立派なことじゃなくて、特別すんごい良いこと言ってる曲じゃなくても、あるメロディの1フレーズを口ずさんだ瞬間「ま、いっか。独りじゃないし。」って自然に思えるようなことがあったらいいですよね。
そういう曲が作れたらいいな、と本当に思うんですよ。
オリジナルで曲作って音楽をやっていて、音楽に乗っけて、やっぱり、何かは届けたいという思いはあります。
あ、だけどね、やっぱり押しつけることもできないし、自分の音楽がどう受け取られるかは自分ではどうにもできないことです。それこそ、お耳に合いましたらどうぞ、というしかないですね。
この前テレビで、プロボクサーの村田諒太さんが「ボクシングをやっていて絶対にコントロールできないものがあります。それはレフェリーの判断、ジャッジの判断、観客が自分のプレイを見て喜んでくれるかどうか。これはこちらがコントロールしようがないもの。コントロールできるものと言ったら、リングの上で自分がどうするかだけです。コントロールできるものだけに焦点を合わせないといけない。」と言ってました。
なるほどな、ライブもそういうとこあるかもなーと思いました。拍手が沸き起こるかどうか、CDもらってくれるかも、お客さんの判断。こちらが強制できるものではない。
たかが趣味で、嗜好品の音楽ではありますが、音楽に乗っけて、誰かに届けれらるものがあれば…いいな、とは思いながらやってますよ。