2016年6月29日水曜日

木目がきれいなの1本。


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日、ケイスケと長野県松本市へ旅行へ行ってまいりました。
そこであらかじめネットで予約していた株式会社ディバイザーさんの楽器工場見学へ。

ディバイザーさんと言えば、私個人的にはバッカスベースのイメージが強かったんですが、
モモセギターだとか、STRベースだとか、アコギだとヘッドウェイだとか、コンセプト別にブランドを持っていて色々な楽器を製造・販売しているんですね。

工場見学は、まさにそれらのギターを木材から一本一本加工し、完成に至るまでの制作工程を一通り見せてくれ、ショールームでは約50本のギター・ベースから希望のものを試奏させてもらえるというもの。
工場というよりは工房に近い感じで、職人さん達が各工程を分担しながら作業している姿を本当に間近で見せてもらえるのです。

 
様々な木材からパーツが切り出され、徐々に楽器として仕上がっていく様子はなかなか興味深いものがありました。木材をどう見極め、どの部分をどのように扱うのか、これはただ単に決められた作業手順通りに大量生産というわけにはいかない、やはり職人技の世界だなと感じました。


 
その木材なんですが、もちろんよくギタリストが目をキラキラさせながら夢中で語っちゃうブラジリアンローズウッド、いわゆる「ハカランダ」とか呼ばれるものも扱っていて、手にとって見せてもらいましたが、たしかに指で軽くはじくと「キーン」という金属音が鳴るんですね。こういう独特の性質が、ギターの音にも生きてくるってことなんでしょうかね。
 
こちらのメーカーではギター・ベース作りに定番の木材以外にも、本当に様々な木材での楽器作りに挑戦されているようで、その中にはめったに採れない希少な高級木材なんかもありました。
たとえば写真の木材見本の一番左下は「神代タモ」。
タモとはブナ科の広葉樹の一種ですが、神代木(じんだいぼく)とは数百年から数千年もの間、奇跡的に腐ることなく地中に埋もれていて、長い年月を経てから偶然出土されるような木で、完全な状態で見つかることが大変稀なのだそう。こんな神秘的な太古の木材で作った楽器は、一体どんな音色になるんでしょうか・・・
 
さてさて、工場見学の後はお楽しみの試奏コーナー。私も、何本かのバッカスベースを試奏させていただきました。えっと・・・どれも良かったです。なんて感想ではさすがに怒られるでしょうか。
ちなみに、momoseギターの創設者、信州の名工、百瀬恭夫さんご本人が完成させたばかりというアコギを弾かせていただきましたが、難しいことがいっさい分からない私ですら、
「ほほーーーーー。」となりました(笑)
何ていうのかなぁ、弾いた感じが、気持ちがいいんですよ。とにかく。
「何?この優しい気持ちになる感じ。」みたいな。
どう?この私の楽器の良し悪しいっさいわかってない感じ。
 
それにしても、これだけ木材を見せていただいて、木材を加工している工程を見させてもらってると、ギターやベースってのはやっぱり木工作品なんだな、と思いますよね。
そうすると、だんだん楽器の木目にばかり注目するようになってきまして、キレイな木目が出ている楽器に思わずときめいている自分に気が付きます。
 
 
いつか、1本ベース・・・欲しいなぁ。木目がキレイなの・・・欲しいなぁ。
 
木目がきれいなの1本・・・(頬杖をついて瞬き多め)
 
 
 
楽しい出来事だけ振り返って夢見がちになっていたい、今日この頃です。