昨日は愛知県芸術劇場まで、「名古屋JAZZ」というライブを見に行って来ました。
1部がエスペランサ・スポルディングの「Emily’s D+Evolution」というプロジェクト、2部はラリー・カールトンと日野皓正の共演、と豪華な2本立てです。
ギタリストにとってはラリー・カールトンが生で見れるってのはよだれものだと思いますが、私はとにかくベースボーカルのエスペランサが立ち上げた新プロジェクトが興味深かったんですよね。
エスペランサは私の尊敬するドラマー、テリ・リン・キャリントンとも度々共演していて、それをきっかけに知ったんですが、個性的でかわいらしいルックスだけじゃない確かなベースの腕と、楽曲のセンスと透明感のある歌声で、2011年にはグラミー賞も受賞した、まさに世界が認める一流ミュージシャンです。
今までは、わりとジャズ系の曲をやっているイメージがあったのですが、今回のプロジェクトではガラリとイメージを変えてけっこうプログレッシブロックみたいなことをやってて、ちょっとだけ配信されてるLive映像を見てみたらめっちゃくちゃかっこようて。
https://youtu.be/joq3teY9f1U
しかもレコーディングはまだ先になるようで音源等は手に入らないものだから、なおさら、貴重な来日の機会にライブで見ておきたかったのです。
さてさて、会場の愛知県芸術劇場 大ホールですが、普段はオペラやバレエ等を上演することが多い“劇場”で、客席は5階席まであって天井はかなり高く、私のチケットはS席・A席・B席とあるうちのB席だったんですが、舞台を左上から見下ろすバルコニー型の観覧席になっていて、そこからの眺めはなかなか壮観でした。
そして、目の当たりにしたライブ。
ライブ、というより、ショー、生演奏の演劇みたいな雰囲気で、途中のMCはいっさい無く、エスペランサが演じるキャラクターの台詞や身振りで進んでいく、最後までしっかり演出された舞台でした。
その世界は幻想的で前衛的、ちょっと難解なところもありましたが、音楽はすばらしく洗練されていて、一言、参りました。凄かったです。圧倒されました。
何しろ、ベース超絶上手い・・・そして驚いたのが歌。華奢な体からどうやってあんな声量が?
ただベース弾きながら歌える人ではないぞ、と、その歌唱力もやっぱり一流でしたね。本当にびっくりしました。
https://youtu.be/QOo-ZLRk-6U
※穏やかな曲調から一転、5:52あたりからベース超絶モードに突入します。
今回世界の一流の演奏を見て、
そうか、天才が全身指先まで鍛え上げるとこうなるのか、と。
つまり、スター性とか天性の才能だけではなく、「鍛錬」みたいなものを感じたんですよね。
鍛えてるな~~実力あるな~~という。
もちろんラリー・カールトン&日野皓正SUPER BANDの演奏も素晴らしかったです。
あ、エスペランサに比べて感想が短か過ぎますか?すいません(笑)