2020年8月24日月曜日

いいこと思い付いた!

 こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

バンド活動自粛で悶々としてる中、またまた気分転換に新しい演奏動画作りました。

少し前にも3曲ほど動画アップした“昔作ったインスト曲 独りレコーディングシリーズ”なんですが、

今回はですね、素敵なゲストをお迎えしまして、独りではないんですよ。ヨニンミマンでカホンを叩いてくれてるモモちゃんにご協力をお願いしました。

feat.momoko miharaというわけで。モモちゃんにはドラムとキーボードを担当してもらいました。で、私はベースとキーボード。どう?この2人の役割分担っぷり、斬新でしょう?

今回お届けするのは「ライト」という曲で、これまた、昔私が静岡で組んでいたバッハマンというバンドでよく演奏していた曲なんです。(当時私はドラム担当でした)

この曲をやろうと決めたきっかけはですね、ある日「あら?ライトのドラムってモモちゃんにピッタリじゃない?」と、フと気付いちゃったんですよ。

モモちゃんのドラムはグルーヴがカラッと明るいので、きっと合うだろうなと。

まずドラムの音色の中心となるスネアがね、「タカーン」って軽快で気持ち良い音してるよねぇ。これは楽器そのものの特性だけではなくて、叩く人によって同じ機材でも音色は変わりますからね。

で、どうやって録り進めていくかって相談してる最中に、「あ!モモちゃんキーボードも弾いてみる?ソロは前半と後半で半分こしたらどう?あ、それカッコいいな!」とかまた思い付いちゃって。

モモちゃんも、「面白そうなのでチャレンジしてみます!」と快諾してくれました。モモちゃんの赤いキーボードかわいいよね。ソロも私の男気溢れる暴れソロから、モモちゃんのソフトでポップな感じにふわっと着地して、うまくまとまりました。

そもそも「ライト」っていう曲名はですね、イメージ的には、なんかすごい面白いアイデアが浮かんだ時に、ほら、昔の漫画でよく、ピカンって頭の上に付く、あの電球の感じなんです。あとは、ちょっと綴りは違うかもしれないですけど「その通り!正解!」みたいな頭スッキリ感とか。あと、まぁそのままですけど、パァっと希望が持てる光が差し込む感じですかね。だから今回のような「いいこと思い付いた!」からの作品作りは色んな意味でピッタリでしたよね。

ちなみに私の担当パートの中で、まずベースは、シンプルながら音のコシとか切り方が重要だと痛感しました。(うどんの話じゃないのよ)私のベースの師匠からもいくつかアドバイスをいただいて、それを改善しつつ何度か録り直しました。いやぁ勉強になった。

で、キーボードは、ちょっと今回は音色にこだわってみたというか、JUNO君のプリセットの音からめっちゃ悩んで選んで、さらにエディットして、高音のカンっていうアタック音と、細かいトレモロがかかったようなシュワーって感じの音との混ぜ具合、けっこう時間かけました。いいの。本人だけわかれば(笑)満足なの。

音源は完全リモートで、トラックデータをやり取りしてミックスしました。やっぱり生ドラムいいよねぇ。打ち込みには出せないノリがある。あとモモちゃんのドラムには私のドラムでは出せないノリがあると思うし。

動画も各パートを個別に撮って編集で合わせました。一応、密にならないように工夫して撮影していますのよ。

それでは、ライトfeat.momoko mihara、ぜひ見てみてください。

https://youtu.be/nmyv2HYXQ4s






2020年8月17日月曜日

何層にも重ねていって

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日、Rolandのキーボード、JUNO-DSが新しい相棒となったことをご報告しましたが、

それをガッツリ活躍させて何か作りたいなと思っていたところ、少し前に作った「駅」という曲を思い出しまして、その音源をレコーディングしようと思い立ちました。

この曲はヨニンミマンbandでどうかな、と思って簡単なデモを作ってメンバーに送ったものの、あんまりバンド編成でのアレンジのイメージも膨らまず、どうなのかな?と、

ビミョーに長くて6分近くあって、ライブ向きじゃない気もするし、あまり本格的に着手しないまま進まず、そうこうしているうちに他の新曲なんかも仕上がってきて、なんとなくお蔵入りな感じになって眠っていました。

ただ、私にとっては個人的にとても思い入れのある曲でして、何とか完成させて披露したいとは思っていました。

この曲は、私事ですが10年間、東京に定期的に通ってた時期があって、その最終日、品川から新幹線に乗って帰る時のことを歌ったものなんですが、まぁとにかく、ある一定の時期を超えて、「終わり」と同時に「始まり」のような日に、何か特別感慨深いような気持ちと、でもただの通過点だし、みたいな気持ちとが複雑に混ざり合って、妙に感傷的になっちゃってるような、そんな心境を歌っています。

この一定の時期は、私にとっては10年でしたけど、人によっては、3年かもしれないし、20年かもしれない。

そう、例えば、前に雑誌のコラムで読んだんですけど、その筆者は第一子を出産して怒涛の日々を過ごし、慣れない育児の中、急には母親らしくなれないとか色んな葛藤があって、様々な苦難があり、それをなんとか乗り越えてきて、今日、我が子が3歳になって(…何歳だったかな?ちょっと記憶が曖昧です)やっと、ちょっと色んなことが落ち着いて見えてきて、知らぬ間にすっかり母親になったんだと感じている、みたいな内容でした。

あぁなるほど、人によってもしかしたら、私の「駅」という曲を聴くと、私とはまた違ったシチュエーションで、自分が過ごした何年間かを思い浮かべることがあるのかもしれない、と思いました。

それで、この曲の特徴なんですけど、とにかく淡々と電車でgo的な曲調なんで(笑)

ある程度スピード感を保ちながら、気持ちの揺らぎとか感情の高まりみたいなものを表現したいなと思っていました。

で、その手法ってわけではないんですけど、

私けっこうテクノサウンド好きなんですよ。テクノの曲作るのも好きなんです。テクノの曲作りで何が楽しいかって、デジタルな音をちょっとずつ…ちょっとずつ…何層にも足していくのが楽しいんですよ。

※例えばこんな曲作ってました

「ブラックキー」

https://youtu.be/tte0dJ6zbxk


一本一本はすごく細い線でも、それを足して行って最終的にはけっこう太い束になるみたいな。私クラシックはあまり詳しくないですけど、ラヴェルの「ボレロ」ってありますよね。ああいう、一定のリズムを保ちながら、同じ旋律がひたすら繰り返され、でも徐々に音数が増えていって、最終的には大波が押し寄せるっていう。ま、さすがにそこまで壮大華麗にはできないですけど、そういうのいいなって。

あとね、最近、昔聴いて影響を受けた音楽を尋ねられることがありまして、幼少期に聴いていた音楽を再びYOU TUBEで見てめっちゃ懐かしいんですけど、小学生の時に聴きまくってたTMネットワークね。メロディアスなのと、デジタルな音使いと、うまく融合させていて、難解にせずマニアックになり過ぎずポップミュージックとして耳に残る曲を作るというね。そういうのいいなって。

さぁJUNO君の出番ですよ。けっこうね、いいピコピコ音が内蔵されてんだよねぇ~。

最後のサビに乗せたうねうねしたソロみたいの、TM時代の小室哲哉になったつもりで弾いています(笑)

で、YOU TUBEにアップするにあたって、静止画ってのもなーと思って、MVっつうほどのもんじゃないんですけど一応動画にしました。何かスルっと1テイクでボーカルレコーディングしましたよ、みたいな雰囲気で。そういうのいいなって。(←3回目)

よろしければ歌詞も一緒に見てみてください。

https://youtu.be/4Kb-rNC2Cjs




今、残念ながらバンドは活動自粛なんですが、

またちょっと別件のも作ってるところなんで、またご報告しますね!


2020年8月2日日曜日

君じゃなきゃダメなんだ。















こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
先日、長年愛用していたRolandのJUNO-Dっていうキーボードが故障しましてね…。
10年以上愛用していたものです。
と言っても、ほぼ自宅でデモを録る時にだけ使っていたもので、外で弾くということはあまり無かったんです。
普段はケースに入れて収納庫にしまいこんであって、たまにレコーディングする時に、引っ張り出してきて使っていました。
だから見た目はけっこう新品みたいにキレイなままでしたよ。

異変が起きたのも、家でレコーディングしてる最中で、
順調に録音してる途中で、いきなり音がちっちゃくなって歪みだしまして、
えっ?急に?蚊の音?大き目の蚊が飛んでますの?みたいな。
なんとも言えない悲しげな音しか出なくなっちゃいましてねぇ。
最初はパソコンを再起動させてみたり、繋がってる他の機材を色々疑ってみたんですが、
色々な線を外してキーボードだけで鳴らしてみても、もう息も絶え絶えなんですぅ(涙)
「うわ、うわ、これどうやら…キーボード壊れたね…」
今、キーボードが主旋律のインスト曲で進めてるレコーディングがあって、言わばキーボードは主役ですよ。
それなのに、いきなり足止めを食らってテンション急降下ですよ。

それで急いで最寄りの楽器店に走り、修理の相談をしたところ、時間もお金もかなりかかってしまうとのこと。別のものを買った方が手っ取り早そうです。

しかしまったく予定外の出費なので、なるべくなら安く抑えたいもの。
ライブで使ったりしないんだから、もっと小さくて、とりあえずの感じの安いのでいっか。
そう思ってお値段重視で、だいたいこのあたりで手を打つかなーという目星は付けつつ、
「あ、現行のJUNOがあるじゃん」と、店頭に展示してあったJUNO-DSってのをちょいと試しに弾いてみました。

「おい...最高やないか...!!」

これ、これ、これですよ。完全に音がかっこいいじゃないですか。なんといってもジャズオルガン系の音色のラインナップの素晴らしいこと。あと、クラビとかエレピの音で、タッチの強弱で出せるニュアンス、絶妙。めちゃめちゃいい。

そして他のキーボードと弾き比べてみても、断然JUNO君が弾き心地がいいのです。いや、楽しい。なんなら新しいフレーズが次から次に湧いてきそうではありませんか。
何この「お前と俺とは昨日今日の付き合いじゃないからさ」感。
電子楽器でもあるんだねぇ、こういうの。

思えば10年ちょっと前、私が静岡のすみやという楽器店でJUNO-Dを試奏した時も、ジャズオルガンの音に惚れ込んで買ったのでした。

その思い出も甦っちゃって、わぁ~どうしましょとなっている時、
一緒に来ていた旦那が「買えば?」と背中を押してくれましたので、即、購入となりました。

マジか!買っちゃったよ!即決ですよ。ポンと楽器買っちゃったよ!驚きだよ。
まぁ心からときめいた時の買い物って早いんですよね。

その後、無事におNewのJUNO君でレコーディングを進めることができまして、私のパートはすべて録り終えました。
説明書片手に(前のJUNO君ではあまり使わなかった)エディット機能なんかも使ってみて、さらに音作りにこだわってみました。
手前味噌ですが、なかなか良い音になっております。

新しいJUNO君ともこれから長い付き合いになるでしょう。

完成をお楽しみに!
またご報告しますね。