2016年8月26日金曜日

映像で振り返る 四日市BAR EASTのライブ

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

さてさて、8月21日のBAR EASTでのライブダイジェスト動画ができましたので、早速リンクしておきます。
https://youtu.be/2I6qCL-HdtQ

今回は客席とステージが非常に近い為、カメラアングルもいつもと違った感じになってます。
ドラムはマイキングしてない生音なので、PAさんのさじ加減で加工した音ではない、よりそのままな音がしてると思います。

あらためて動画で見てみると、わりと新しめの「砂漠」とか「ブランニュー」という曲が、やっとまとまってきたなぁという印象です。
いったん仕上がってライブでやるようになってからも、やっぱり最初のうちはまだ完全に自分達のものになってない感じがしていたんですが、ようやく馴染んできたというか、育ってきたな~って感じですかね。
個人的にも、「砂漠」と「ブランニュー」は最近ますます好きになってきました。
※映像でどの曲が何の曲か、タイトルが左下に出ますのでご参考にどうぞ。

今回は、一応ライブバーという場所柄も考えて、カナーンドッグの中で特に激しめの「サブリミナル」とか、重めの「鷹」とか「雨雲」とかを除いてセットリストを組んだんですよね。

「ブランニュー」の曲調とかはけっこうこの箱にも合ってたかもしれません。

今もう一曲「ギター」という曲を育ててるところなので、次のライブに間に合うかはわかんないですが、まぁそれでも近いうちにどこかでお披露目できると思います。

ライブによって持ち時間、場所、季節等々考慮しつつ、その時にベストなセットリスト組んで臨もうと思います。

次のライブは10月16日(日)、再び津島グランツです!詳細は決まり次第お知らせします。




2016年8月23日火曜日

ライブ@BAR EAST ありがとうございました!

 
こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日、四日市のバンド FOOL APARTMENTさん主催のイベント、“WHO’LL BE THE FOOL TONIGHT”に出演させていただきました。

場所はJR四日市駅からほど近いBAR EASTさん。
今回初めて出させていただきましたが、大人の隠れ家的な雰囲気漂う老舗のバー。
とても素敵なところでした。
ここの料理がまた絶品と噂には聞いていましたが、本当に美味しくて、打ち上げでいただいたスペアリブが忘れられない・・・。対バンの方が注文していたナポリタンも美味しそうだったなぁ。今度ぜひゆっくりお酒を飲みに行きたいです。

こういう、ゆったりとくつろぎながら大人の時間を過ごすような場所で、私たちのようなガチャガチャした音楽を鳴らしてしまっていいものかと心配しましたが、マスターはじめ皆さん温かく受け入れて下さってホッとしました。
呼んでいただいたFOOL APARTMENTさん、対バンさん、来ていただいたお客さんも本当にありがとうございました。

私達も今までいくつかのライブハウスとか野外で演奏させてもらう機会がありましたが、会場の雰囲気は場所によって様々で、ステージの広さ、客席との距離、機材、その時によってだいぶ違います。
爆音系でガンガン押すところもあれば、今回のように生音で一音一音聴かせるところもある。
色々な環境で、いかに自分達の「らしさ」を出すか。それが難しいですね。
また今回も課題が残ったライブではありましたが、一つ一つの経験、積み重ねが大事なのかなと思います。

ところで今回、久しぶりに自分のシンバルを持参してそれを使ったのですが、自分のシンバルを使うということの心強さをあらためて実感しました。
ここ最近、スネアとキックベダルだけは自分のものを持ち込んでライブに臨んでいたのですが、シンバルは「ま、そこまで自分のじゃなくてもいいか。」と基本的にライブハウスのドラムセットに備え付けのものをそのままお借りして使っていました。
もちろん備え付けのシンバルで何ら問題はないんですよ。ただ、やっぱりサスティーンの長さだとか、ピッチとか、音色、
違いって違いはそれほどわからないかもしれませんが、気に入って愛用しているものを使うことで、少なくとも気持ち的な面で「今私の音を出している」という多少の安心感は得られると思います。

ちなみに私のドラム個人機材は、
Kジルジャンのハイブリッドクラッシュ16インチにKジルジャンのクラッシュライド18インチ、曲によってイスタンブールのチャイナシンバルを足しています。

スネアは5インチのアルミシェルにエボニー・ピンストライプの厚めのヘッドをはったものを使っています。このヘッドが重要で、このヘッドに出会って本当に私のスネアの音ができたと思った。今はなぜか国内で売ってませんので、はり替える時はネットで輸入品を取り寄せています。

ペダルはヤマハ / FP720Sのダブルチェーンとアンダープレート付のものにウッドビーターを装着してます。さっき調べたら往年の名機と言われたFP720のアップグレード版なんだって。なんか短期間に生産されたレアなモデルらしいです。知らなかったけど・・・

さすがにドラムセット丸ごと自分の物にとっかえるわけにはいきませんが、要所要所で自分の楽器を入れていくことで、傍に味方をつけるような感じになりますね。

何かと荷物が多くなってしまうドラマーですが、めんどくさがらずに出来る限りは持ち込んでいこうかなと思います。

あら・・・何か気が付いたらライブの報告のはずが、ただのマニアックな個人機材紹介コーナーになってしまいました。悪い癖です。

またライブの動画等はアップできればしたいと思ってますので、懲りずに読んで下さいね。

2016年8月20日土曜日

わかるかどうかわからないけど。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

明日は四日市BAR EASTでカナーンドッグ「WHO'LL BE THE FOOL TONIGHT」というライブに出演させていただきます。
四日市のかっこいいバンドに囲まれて、楽しいイベントになりそうです。
出番は最初。わぁい、嬉しい。一番目って大好きです。
また後日ライブのご報告しますね。

ところで、最近ずっと自分のベースを1本買おうかな~とあちこちで試奏したりしてたんですけど、
ご縁が無いのかなかなかしっくり来るのが見つからなくて、結局まだ買っていないんですが、
やっぱけっこうな値段だし勇気要るよね~。
で、ふと思ったんですが、新しいの買う前に、今とりあえず手元にあるベース、1本はクズヤさんからの借り物なんですけど、ちゃんとした音を鳴らしてあげられてるのかな?と。
まぁベースはLippsを組んでから練習し始めたようなもんだから、そもそも正確にフレットを押さえられてなかったり、フィンガーピッキングが甘かったり、演奏がオボツカナイっていう問題も、もちろんあるんですが、何かもっと今より良い音鳴らしてあげられるんじゃないか?と。
つまり、持ってるベースのポテンシャルを充分に発揮させてあげる方法を考えてみようと。

それで、まず持ち主の了解を得て、弦を新しいのに張り替えてみました。
ちなみに弦はダダリオのEXL165-5 ニッケル・ワウンドにしました。けっこうオーソドックスな弦なのかな。音色としては、メロウかブライトかを示す図によると、かなりブライト寄りって書いてありますね。
張り替えてみると・・・まぁベースの特性なのか弦のせいなのかは不明ですが、以前は弾いていてちょっとモコモコッとこもった感じがするのが気になっていたのですが、なるほど、音が明るくなった気もします。とは言えそんなにビキビキ感は無いし、適度にコシがあっていいじゃないの。

あと、私はエフェクターとかつながずアンプ直なので、(アンプのセッティングもあまりわかってないんですが)、思い切って、ちょっといいケーブル使ってみようと思い、Providenceのケーブルを購入しました。どう?生意気でしょ?

 
ケーブルも高いやつとかいっぱい種類があるので、どれがいいのかぜんぜんわからないのですが、ベーシストのTOKIEさんが使ってるとか書いてあったので、とりあえずこれを選びました。低中音域がよく出るとかで、エレアコにも適してるらしい。ヨニンミマンでも使えそうです。
 
で、ほんとに違いがわかるかは、正直自信ありません。
 
でも、なんか、弦を色々考えて選んだり、ケーブルはちょっとこだわったやつ使ってますとか、
 
・・・いっちょまえに、言ってみたいやん?
ホントに、わかるかどうかはわからないんですけどね。
 

2016年8月12日金曜日

ミーハーじゃないっ子ぶっちゃって。


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

今日、TSUTAYAに見終わったDVD返しに行ったんですよ。
そこは本屋も併設されてるとこなんで、ついでにぶらぶら~っと本を見てたんですよ。

それで、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」と又吉直樹さんの「火花」を買って帰りました。
どちらも芥川賞を取ったことで話題になった作品ですね。
え?まだ読んでなかったの?って?特に「火花」はね。出版されてからけっこう経ちますもんね。
ハイ、読んでなかったんです。
なんで読んでなかったかって・・・
一時品薄になるくらい、みんながわ~っと買い求めてる時には、
「うん、いいの、いいの。後でね。読みたいとは思ってるけど、みんながいっせいに飛びついてる時には、ちょっとまだね。」みたいな・・・
何かミーハーじゃないっ子ぶっちゃって(笑)

そしたら今日本屋でこの本を手に取った時に、お盆だからかなぁ、星になった愛犬のロビちゃんがどこからかこしょこしょっと、
「おい、たとえミーハーだって思われたっていいじゃないか。気になってたんだろう?おもしろそうって、思ってたんだろう?素直になれよ。」って耳元でささやいてきました。

まぁそれは嘘ですけど、

なんか不思議と今日は、読みたいと思ってた本、素直に迷わず買おって思って、
それこそ少し前に芥川賞受賞して話題になったばかりの「コンビニ人間」もすんなりと手に取り、レジに向かったのでした。なんかブームに乗っかって何かを購入することをあんまり否定し過ぎるのもね、ただ意固地になってるだけの人になっちゃうので、何がきっかけでも、素直に気になったものを手に取ったらいいのかも、と思いまして。

休みの間にじっくり読みます。って、既に「火花」の半分を読んでしまいましたが。

おもしろいけど、レビューは書かないつもりです。

あのー・・・もしかして今お読みいただいているアナタ、お気づきでした?

前回このブログで映画「セッション」の論評みたいのを書いた時、公開してから何度も何度も(多分10回以上)文章の直しを入れているんです。

実はこんなしょーもないブログでも、普段から後で自分で読み返した時に、言い回しとか句読点とか気になると、ちょいちょい直して更新しているんです。
このくらい気付かれないかなーって。

だけどさすがにあんだけ直すと、「あれ?また書き直したね?」と勘付いてる人いるかも、と内心焦っております。ちゃんと推敲してから公開してるつもりなのに、この言葉ちょっと違ったかも、とか、単純に誤字・脱字とか(恥)、なんか見つけちゃって、そのままにしておけなくてついつい「誰も見ていない隙に・・・」と急いで編集し直して更新してるんですが、更新した瞬間にページビューが増えていたりすると、その度に「キャッ、ばれたかも・・・」と顔を赤らめております。

いやぁそれにしてもレビューって書くの大変ですよね。CDに付いてるライナーノーツとかすっごい長いのあるけど、あれ大変そうですね。
たまにライブやった後に、ご自身のブログでその日対バンしたバンドのパフォーマンスについて感想を一つ一つ丁寧に書いている方を見かけるのですが、そんな大変なことをよくできるなぁと感心しています。

私なんて、いつも「他のバンドさん、皆さん何かとってもすばらしかったです!」みたいなざっくりにも程があるわってことしか書けず、恥ずかしい限りです。
だって難しいよぅ。その日初めて見たバンドのことをよっぽどしっかり見ていないと言えないし、それぞれのバンドの特徴をかぶらない表現で端的な文章にまとめるのって難しいよぅ。

まずは芥川賞を受賞したお二人の作品を読んで、表現力を磨きたいと思います。

・・・とか言って、ただ楽しく読みます。

2016年8月9日火曜日

描かれてること

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

カナーンドッグ13曲目となる新曲のデモを完成させました。「ギター」という曲です。
ギターっていう楽器は、とりわけ、楽器の中でもイメージが広がりやすい楽器だと思うんですよ。
それで、ギターを通して描きたいことがあって、「ギター」ってタイトルの曲にしました。今回も
3人でジャムって出来た印象的なリフやコード進行を活かして、そこから1曲の展開を作り、メロディと歌詞を付けて作りました。細かいアレンジは、またこれから3人で練っていきます。
この曲で描いたテーマは、作者から解説するべきではないのかもしれません。
だけど、決して水野晴郎さんの決め台詞のように「いやぁ、ギターって、ほんっとうにいいもんですね。」と単純に言いたいわけじゃないんだよ、ということだけ言っておきます。

描かれていること、といえば・・・・

先日、「セッション」って映画を見たんですよ。DVDでですけど。
名門音楽学校でジャズドラムの修練に励む青年と、鬼講師の話なんですが、
見ながら何回も、「なんっでやねんっ!」とか「んなアホなっ!」とちっちゃい「つ」の入ったツッコミを入れ、最後はもうプンプン怒っちゃったんですよ。色々気に入らなくてね。

たしかに、自分が音楽やってるからとかドラムやってるからってなことは関係なく、退屈せずに最後まで一気に見れてしまった。だけど、なんでこれがアカデミー賞何部門も受賞するの?結局何が言いたいの?って。

もう腹が立っちゃって、なんか自分の中でわだかまりが残りまして、みんなここから何を読み取ったのかなぁと、色んな人の感想とかレビューを見てみました。
そしたら例えば
「一定のレベル以上を行く音楽のプロの世界ってこういうことだよな」
「最後のシーンが圧巻。心が通じ合った瞬間に感動」
「挑戦意欲を奮い立たせてくれる。血みどろの努力に感銘を受けた」とか・・・
え~?そうかなぁ~?う~ん、わからん。いやいや、何か違う気がする。

だけどある映画評を読んだ時に「なるほど!」と完全に腑に落ちたんですよ。
その映画評をそのまま引用するわけにもいかないので、それを受けて自分で噛み砕いて自分なりに言いますと・・・

この映画はまず「音楽映画」として見てはいけなくて、描こうとしているのは、人間の「特別に選ばれた存在でありたい」という承認欲求。それはやがて肥大化し、狂気になります。

音楽とかジャズドラムは、一つの題材です。描かれているのは、「生かす」か「殺す」かの全権限を握っている指導者によって率いられている組織に属する人間が、どんな暴力を受け、口汚く罵られようとも、ボスから受けた期待に応える為に(もしくはそれを上回る為に)、ボスへの疑念や不信を自分自身の努力不足に転嫁し、恐ろしいほどガムシャラにしがみ付いていく姿。
そういう組織のメンバーになっている人にとって、できなきゃいけない場面でできないこと、わからなきゃいけない場面でわからないことは恐怖です。
ましてや期待に応えられず他の誰かに席を譲るなんてことは、平手打ちされながら血みどろになって過酷な練習をすることよりも耐え難い痛みなのです。
そして最大級の恐怖は、耐え切れずそこから逃げ出すことで「挫折したお前は無能だ」というレッテルを貼られること。それは何より屈辱的なことで、運動部でも会社組織でも同様に言えることです。

この映画には、いわゆる「凡人」として何を必死に追い求めるわけでもなく、それなりに幸せに“そこそこ”で満足して暮らしている人も登場するのですが、それに対し、圧倒的な才能を開花させたいという思いの中で、「凡人」としての生き方への軽蔑の念を増殖させ、そういう人たちの手を振り払い、自分こそは絶対に何かを超越した「天才」として伝説になるのだ、という野心に憑りつかれ、もがく人の姿があります。

重要なポイントは、指導者側であるその鬼講師自身も、「最強の指導者としてずば抜けた演奏家を育て他を打ち負かさなければならない」という強烈な野望と使命感の中でしか生きられず、その為に「ずば抜けた人間は徹底的に人格を否定され、どんなに理不尽な目に合っても潰れない。むしろそれでこそ奮起して開花する」という矛盾した理論に基づく教育法の信者になってしまっているという点です。この指導者の方も自分を保つ為、一生懸命信じ込んでいるものに執着しているのです。
皮肉なことに、その矛盾した理論の通り、理不尽な目に合されなければ最終的に本人があれほど爆発的には奮起しなかったことは確かです。
だけどそれだけで「偉大な演奏家の生まれ方」の全てを説明することなどできないはずなのです。
また、それまでには多くの潰された才能があって、悲しい犠牲があって、様々な矛盾が存在するのです。そういう複雑な因果関係とか人間の欲求だとか、そういうことを描きたかったんじゃないのかなって。
ま、もちろん解釈は色々分かれるんでしょうが・・・

私は、どこか「音楽映画」であることを期待しながら見てしまったわけですが、その奥にある深いテーマに気付けないままただ何か言いようのない怒りみたいなものとか、疑問を持ちながらエンドロールを眺めていました。
結局、誰一人音楽を本当に楽しんでいる人は出てこなかったし、教え子への愛、メンバーへの愛、楽器への愛(ぶっ壊しちゃうし)、音楽への愛も微塵も感じられないことにイラついていました。最後だって両者が通じ合っているとは到底思えなかった。
感動ではなくて、「何なんだ!?」という感覚を強烈に残した映画だったのですが、その後どうしても気になってこの映画のことばかり考えてしまい、レビューを読みあさってしまっている時点で、既にすごい映画なのかもしれませんが、それで、自分なりに納得のいく見方を見つけたことで、見てよかったのかもしれないと思えました。久々に、映画の持つ力を実感したような気もします。

「いやぁ、映画って、ほんっとうにいいもんですね。」
最後、もう一度水野晴郎さんの決め台詞に戻って締めくくってみました。