11月12日(日)カナーンドッグで、伊勢にライブに行って来ました。
前々から知り合いのバンドも出演していて気になっていた、伊勢Questionというライブハウスで、
今回ブッキング担当のTOMOさんからお誘いをいただき、出演させていただけることになりました。
カナーンドッグでライブっていうと、三重県だと鈴鹿・四日市、あとは愛知県、静岡県はあったんですが、意外と三重県の南の方ではやったことがなかったのです。でも、行きたかったんですよ。
だって...楽しそうなんだもの。
伊勢って県内だけど近所ではないので、ちょっと遠征気分と言いますか、プチ旅行な感じ。あら、せっかくだからほんのり観光しちゃおっかなーとか、何か美味しいもの食べたいよねーとか。バンドで自分達の音楽ちょいとひっさげてプチ旅行なんて一石二鳥で尚更楽しいじゃないですか。
さすがにツアーまわるのはしんどいけど、たまにだったらいいですよね。
それで、伊勢入りしたらまずリハ前にちょっと行きたいご飯屋さんがあったのですが、あいにく周辺の駐車場がどこもかしこも満車。ぐるぐる探し回ってるうちに時間もなくなってきて焦り始めていたところ、導かれるように伊勢神宮の外宮の前に辿り着きまして、ちょうど参拝者用の駐車場が空いていたのでそこに車をとめ、じゃあ素直にまず参拝しようということになりました。
ちなみに外宮に祀られている神様は、内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)で、衣食住、産業の守り神なんだって。
まぁ、衣食住の神様からすれば、バンドマンの犬3匹がいきなりやって来て何の用だい?って感じかもしれませんねぇ。若干お門違いな感も拭えませんが、我々的には、参道の木々に囲まれ澄んだ空気を吸いながら玉砂利を踏みしめ歩き、勝手に心洗われた気になったのでした。
それと、実はけっこうレア?で、なかなかお目にかかれないという白馬の神馬(しんめ)にも会えたんですよ。じっと動かず静かに佇んでいる神馬、何を思ってるんでしょうか・・・
さてさて、参拝の後、近くでやっていた奉納市でちょいと腹ごしらえしまして、とりあえず無事現場入りしました。
さて、今回の対バンさんも皆さん素晴らしかったのですが、その中でも特に印象的だったのが、四日市からの高校生4人組ですね。
こういう外のライブハウスで大人に混ざってのライブは初めてと言っていましたが、いやいや、30分間のステージ、曲もMCときちんと準備してきてすごい気合入っていて、堂々としたステージでした。
それに、何と言うか、あらためて大切なことに気付かされるっていいますか、逆に教えられることがあったなと思うんですね。
ちょっとうまく説明ができないんですが、長年バンドやって、妙にライブ慣れしてくると、ライブに出始めた頃の、バンドで息を合わせて「せーの」で一生懸命音出してっていうことの楽しさとか喜びみたいなパワーが、だんだん薄れてくると思うんですよ。
演奏面も、なんかだんだんやってるうちに無駄な知識(もしかしたら無駄な技術も?)も増えてきて、細かいことばかり気になり過ぎちゃうというか・・・とにかく、より小難しくしたがるっていうか・・・
例えばドラムだってね、本来、最低限安定したビートさえ刻めれば、何をこまごましたことを入れなくても、他のメンバーが気持ちよく、アンサンブルがまとまりさえすればいいはずなんですよね。
それを、何かやっぱり無駄に色んなことしたくなっちゃうですよ。バスドラもシンバルも1回より2回、2回より3回と、細かく多めに入れたくなっちゃう。そこまで必要ないというか、まず大切なことはもっと他にあるはずなのに。
それで思い出したけど数年前、河村カースケさんのドラムセミナーに参加した時、吹奏楽部でサンバの曲を練習しているという高校生の女の子からの質問で
「バスドラをドドッ ドドッとダブルで入れるのができないんですが、どうすればいいですか?」という問に対して、
「それがその曲に本当に必要だと思えば、できるように練習するしかないんだけど、例えばドッ ドッとシングルにしても、全体でサンバのグルーヴが出るのなら、ダブルを入れることに囚われなくてもいいと思う。」と答えていて、
なるほどなぁと思った覚えがあります。
手数、足数・・・とかくもっと増やせる、もっと難しいこと入れられる、そういうことに走りがちですが、
今一度立ち戻ってみると、実は人の心を動かすのは意外とそういうところではなくて、もっとシンプルなエネルギーだったりするんですよね。
色んな意味で、心洗われた一日となりました。
カナーンドッグとしては今後のライブは決まっていません。また来年になるかな。
ヨニンミマンはまだ年内ありますので、またご報告しますね!