2017年9月12日火曜日

体感してこそ


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日9月9日(土)、四日市 「ドレミファといろは」にてヨニンミマンでライブ出演させていただきました。この箱は以前に対バンした方から素敵な箱だと教えてもらって、是非出演したいと思いながらなかなか機会がなく、今回色んな方に取り持っていただいたおかげで、ようやくお邪魔することになりました。

店内に入ると、壁にはちょっと気になる本や漫画、そして懐かしのファミコンソフトがぎっしりで、何かかわいくてユニークな雑貨やら、レトロでちょいと洒落たインテリア、でもあんまりゴチャゴチャしてなくて大人がくつろげる落ち着く空間・・・なるほど素敵です。

ライブをやる場は色んなところがあるけれど、それぞれそこでライブを体感して初めてわかる味ってのがあります。ストリートライブのように人々が気にせず目の前を行き来するところもあるし、ライブハウスでもわりと客席もステージも同じ高さで照明もほぼ落とさず、飲み食いしながらわいわいガヤガヤみたいなとこともありますよね。
けっこうヨニンミマンでは今までそういう場所が多かったんです。

ドレミファといろはさんは、リハの時には普通の明るさでわからなかったのですが、ライブ本番が始まると一転、グーッと客席の照明を落とし、ステージのライトアップもごく抑えたスポットが最小限、パーッと派手に照らすのではなく、暗闇の中にぼんやりとステージが浮き立つような雰囲気ありまくりの照明でした。ステージに立った時、客席の反応や様子はほぼ見えなくて、直向きに自分の演奏と向き合うって感じ。実は私、これに面食らってしまい、ものすごい不安に襲われ、緊張しまくってしまったのです。
もしかしたら次回はこの独特の雰囲気を一度味わっているから、多少緊張感は和らぐのかもしれないし、一度誰かのライブを見に行ったことがあれば、もう少し落ち着いて臨めたのかもしれません。

だけど理想はね、本当に初めての場所で演奏する時でも、すぐにそのステージの雰囲気に順応して、気持ちを作ることができなきゃいけないんですよね。だから、まだまだだな、と反省いたしました。
ただ、勇気を出して動画とか見てみたら、やっぱりこのメンバーで色んな場所で経験を積んできたからか、すごい息が合ってきてるなぁっていうのは感じたんですよね。
演奏した曲の中では特に「風のない夜」という曲なんか、お店の雰囲気に合ってるような気がしました。
ということで、今回はその「風のない夜」の動画を少しアップしときます。
今回、なかなか乙なカメラアングルです。
https://youtu.be/MYklNME72ss

それと、その翌日なんですが、いつもお世話になっているギター講師の落合先生主催のライブイベントで、今年も7曲ほどサポートでドラムを叩かせてもらいました。
いつもは毎年6月に行われていたんですが、今年は諸事情で延期になり、このタイミングの開催となりました。だけど音源は6月に合わせてかなり前にもらっていたから、いやぁ、助かりました。
だって、難しいんですもの。普段はただでさえオリジナルばっかりやってて、自分の都合のいいドラミングしかしてないのに、カバーとなると無意識に避けてるようなフレーズがいっぱい出てくるもんね。しかも最近の曲は展開目まぐるしくてキメ、キメ、キメの連続で覚えられないし、難しいフィルのオンパレードだもの。まぁでも、失敗もけっこうやらかしたけど、一応しっかり時間をかけて根気よく覚えれば、けっこう難曲でもそこそこ対応できるんだという自信になりました。

今回担当した曲の中でもね、特に会場の感動を呼んでいたのが、小学生の女の子がギターを弾きながら歌った「夢をかなえてドラえもん」ですね。
一生懸命歌う姿がなんともけなげと言うか、もうかわい過ぎて、思わず感涙してしまったという方もいたぐらい。我が子を見てその成長ぶりに親バカながらじ~んときて・・・とかではないんですよ。会場に居合わせた人が思いがけず自然に泣いてしまったんです。すごくないですか?大人一人涙をこぼさせるって、これはもう、説明のできない力なんですよね。それこそ、その場で体感しないとわからない感覚なんです。

他にも出演者の皆さん、楽器を始めたばかりの方、大ベテランの方、自分で作る方、色んな方が参加していましたが、みんな音楽好きで、努力して、それをライブにぶつけてきてるんだもんねぇ、ホントにどのライブも、かっこよかったなぁ。

やっぱりそう考えると、ライブってすごい大事ですね。
数こなす感じじゃなく、一本一本、味わっていかないとね。