2017年9月23日土曜日

そういうものだと思ってた。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

皆さん、自分が何かの初心者だった頃って、憶えてますか?
右も左もわからない。これ正解のなの?間違ってんの?いいの?悪いの?
そもそも、何がわからないのかわからない感じ。

私は長年、自分はドラマーだと思って生きてきたんですが、ひょんなことからここ数年、
なんだか急に人前でベースを弾いたり、ギターを弾いたりするようになりました。

ベースは、去年の秋、身の程知らずの大きいステージに立ってしまい凹み倒しまして、
レッスンに通い始めました。「基礎の基礎から教えて下さい」と。もうそろそろ1年になります。
1年でテキスト1が終わって、2に入ろうとしてます。でも、初心者っていつ卒業できるのかな。

ギターはね、学生の時にテレキャスター1本買って、ずっと持ってはいました。でも、ロクに弾いてはいませんでした。アンプにもロクにつながずに、コードの押さえ方を何パターンか覚えたぐらいのもんで、ちょろちょろ遊びで弾くぐらい。それと、曲作りに少し使うぐらい。あ、おもちゃみたいなミニギターをホントにおもちゃとして買ったことはあったかな。
完全に、独学ってやつですね。独学って言えば聞こえはいいけれど、要するにちゃんと勉強しないまま、見よう見まねってやつです。
だって、まさか自分がバンドでギターボーカルを担当して、人前でギター弾きながら歌うなんて予想だにしてなかったもんね。正直言ってギターのこと、何もわかんないです。
ちなみに、私が今持ってるエレアコは、2015年6月に購入したもので、買った当時のこと、このブログでも書いてます。
http://canaandog-htm.blogspot.jp/2015/06/blog-post_10.html

それで、2年以上前から相変わらずずーっと悩んでたのが、アコギ弾くと、手が超痛いってことです。細い弦に交換してみたりしたけど、左手がめっちゃ痛いのです。

左手の痛みについてギター弾ける人に相談してみると、「あぁ、毎日練習しないと痛くなるよね~。毎日弾いて慣れるしかない。」とか、「もっと負荷の高いことをするしか鍛える方法は無い。例えば太い弦のベースを弾くとか。」などと言われ、え~~~こんなに痛いのにまだ弾かないといけないのか。そして痛みの向こう側に本当にラクに弾けるようになる日々があるのか?と疑問を抱きながらひたすら歯を食いしばっていました。

スタ練も、メンバーの都合の合う日に色んな練習を固めると、日によってはヨニンミマンのバンドの方でまずエレキ2時間、その後間髪入れずにアコギに持ち替え、アコースティックなバージョンで2時間弾きっぱなしとか、Canaan Dogでドラム2時間叩いた後、ヨニンミマンでアコギ2時間弾いて、その後Lippsでベース2時間弾くとかの日があって、もう左手が痛くて痛くて、湿布貼って寝るんだけど肩まで痛くなって、首が回らなくなったりしていました。

もちろん、押さえ方、指の角度や位置、弾き方が悪いのもあると思う。何を隠そう、私は手がびっくりするほど小さいです。えっ!神様・・・設計ミス?みたいな。この図体になぜこのミニサイズのハンドよ!

そんなある日、あ、今日なんですけど、暑い夏を超えたし、もしかしたら変な弦の巻き方でネックにダメージを与えたかもしれないしってことで、四日市にあるギター工房に私のアコギの状態を見てもらいに行ってきました。

そしたら、「こんなに弦高が高いと手が痛くなるでしょう。僕なら、これを毎日弾けと言われたら拷問ですね。」と。どうやらネックはだいたいまっすぐを保っているらしいのですが、弦高がものすごく高い。しかもトップがだいぶ膨らんでいるそうで、弦高を下げるにはサドルを削らないといけないとのこと。急にお邪魔したのにもかかわらず、すぐに取り掛かってくれました。およそ1時間後、「標準よりも若干低めくらいにしましたよ。」と手渡された私のアコギは、なんということでしょう。サラーンと軽い力でハイコードが鳴ってくれるではありませんか。

「それでだいぶ手の痛みは軽減されるとは思います。でも毎日弾いたら、毎日弾いてても、手が痛くなることあるんですけどね。」と言う言葉に、私は救われました。
全部、私が練習不足で、下手なのが悪いと思って自分を責めてましたから。

弦高とか、そんなの、そういうものだと思ってたし。すごい弾きやすいアコギ弾いたことなかったし。
どれが正解とか、どういう感じが標準かがわからないんだもの。

考えてみたらドラムだって、これからドラム始めるって人から「最初にどのスティックを買えばいいの?」って聞かれたことがあって、「標準的なのはこのへんだけど、手に持って振ってみて重過ぎたり、逆に軽すぎたりしない、太さや長さも持ってみてちょうどいいと思うものを選べばいいですよ。」と答えたら、「や、だからそれがわからん!!」と言われたことがあったな。そりゃそうだよね。

最初に持ったものが、そういうもんなのかーと思うもんねぇ。

さて、弾きやすく調整していただいたギターで、がんばって練習して、がんばっていいライブできるようになります。

2017年9月12日火曜日

体感してこそ


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

先日9月9日(土)、四日市 「ドレミファといろは」にてヨニンミマンでライブ出演させていただきました。この箱は以前に対バンした方から素敵な箱だと教えてもらって、是非出演したいと思いながらなかなか機会がなく、今回色んな方に取り持っていただいたおかげで、ようやくお邪魔することになりました。

店内に入ると、壁にはちょっと気になる本や漫画、そして懐かしのファミコンソフトがぎっしりで、何かかわいくてユニークな雑貨やら、レトロでちょいと洒落たインテリア、でもあんまりゴチャゴチャしてなくて大人がくつろげる落ち着く空間・・・なるほど素敵です。

ライブをやる場は色んなところがあるけれど、それぞれそこでライブを体感して初めてわかる味ってのがあります。ストリートライブのように人々が気にせず目の前を行き来するところもあるし、ライブハウスでもわりと客席もステージも同じ高さで照明もほぼ落とさず、飲み食いしながらわいわいガヤガヤみたいなとこともありますよね。
けっこうヨニンミマンでは今までそういう場所が多かったんです。

ドレミファといろはさんは、リハの時には普通の明るさでわからなかったのですが、ライブ本番が始まると一転、グーッと客席の照明を落とし、ステージのライトアップもごく抑えたスポットが最小限、パーッと派手に照らすのではなく、暗闇の中にぼんやりとステージが浮き立つような雰囲気ありまくりの照明でした。ステージに立った時、客席の反応や様子はほぼ見えなくて、直向きに自分の演奏と向き合うって感じ。実は私、これに面食らってしまい、ものすごい不安に襲われ、緊張しまくってしまったのです。
もしかしたら次回はこの独特の雰囲気を一度味わっているから、多少緊張感は和らぐのかもしれないし、一度誰かのライブを見に行ったことがあれば、もう少し落ち着いて臨めたのかもしれません。

だけど理想はね、本当に初めての場所で演奏する時でも、すぐにそのステージの雰囲気に順応して、気持ちを作ることができなきゃいけないんですよね。だから、まだまだだな、と反省いたしました。
ただ、勇気を出して動画とか見てみたら、やっぱりこのメンバーで色んな場所で経験を積んできたからか、すごい息が合ってきてるなぁっていうのは感じたんですよね。
演奏した曲の中では特に「風のない夜」という曲なんか、お店の雰囲気に合ってるような気がしました。
ということで、今回はその「風のない夜」の動画を少しアップしときます。
今回、なかなか乙なカメラアングルです。
https://youtu.be/MYklNME72ss

それと、その翌日なんですが、いつもお世話になっているギター講師の落合先生主催のライブイベントで、今年も7曲ほどサポートでドラムを叩かせてもらいました。
いつもは毎年6月に行われていたんですが、今年は諸事情で延期になり、このタイミングの開催となりました。だけど音源は6月に合わせてかなり前にもらっていたから、いやぁ、助かりました。
だって、難しいんですもの。普段はただでさえオリジナルばっかりやってて、自分の都合のいいドラミングしかしてないのに、カバーとなると無意識に避けてるようなフレーズがいっぱい出てくるもんね。しかも最近の曲は展開目まぐるしくてキメ、キメ、キメの連続で覚えられないし、難しいフィルのオンパレードだもの。まぁでも、失敗もけっこうやらかしたけど、一応しっかり時間をかけて根気よく覚えれば、けっこう難曲でもそこそこ対応できるんだという自信になりました。

今回担当した曲の中でもね、特に会場の感動を呼んでいたのが、小学生の女の子がギターを弾きながら歌った「夢をかなえてドラえもん」ですね。
一生懸命歌う姿がなんともけなげと言うか、もうかわい過ぎて、思わず感涙してしまったという方もいたぐらい。我が子を見てその成長ぶりに親バカながらじ~んときて・・・とかではないんですよ。会場に居合わせた人が思いがけず自然に泣いてしまったんです。すごくないですか?大人一人涙をこぼさせるって、これはもう、説明のできない力なんですよね。それこそ、その場で体感しないとわからない感覚なんです。

他にも出演者の皆さん、楽器を始めたばかりの方、大ベテランの方、自分で作る方、色んな方が参加していましたが、みんな音楽好きで、努力して、それをライブにぶつけてきてるんだもんねぇ、ホントにどのライブも、かっこよかったなぁ。

やっぱりそう考えると、ライブってすごい大事ですね。
数こなす感じじゃなく、一本一本、味わっていかないとね。