2017年1月16日月曜日
長い長い一日
こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
昨日、1月15日(日)は名古屋DAYTRIVEにて、カナーンドッグ新年初、そして新しいCDレコーディング後初となるライブでした。
いやぁ、まさに、波乱の幕開けでしたね。
大雪だもの。
土曜日から降り始めて降り続いて降り続いて・・・今もまだ降り続いています。いつまで降るのよ?
雪って、毎年この辺も降るには降るけど、こんなにいつまでもしつこく降ってるのは・・・さすがに経験したことないですね。
いつもはね、名古屋方面のライブだと、鈴鹿からケイスケと私が車で出発し、途中弥富でベースのクズヤさんを拾って会場まで行くってのが定番なんですが、土曜日の時点でかなり路面もヤバいことになってたので、とりあえず今回は必要最小限の荷物だけ持って電車移動しようってことになりました。クズヤさんとは現地集合に。
遅延もあってダイヤの乱れた近鉄がホームに入ってくるのを見て慌てて乗り込んで、名古屋着いたら人ごみの駅構内グルグルしてから地下鉄に乗り換えて、その間、速足で歩いたりじっと立ってたり、階段上り下りしたり、あぁ、電車移動ってなんて大変なの。
電車移動の為にシンバルの持ち込みとか色々諦めても、どうしてもスネアとキックペダルは基本の個人機材として持っていかなきゃいけないんですよね。持ち運びがラクなように、スネアケースを無理やり背負えるように改造しといたんですが、それでもやっぱり楽器は地味に重いのです。アラフォーの体力を容赦なく奪います。
こんな雪じゃあライブの開催自体無くなるんじゃないかと心配してたんですが、名古屋の空はすっかり晴れ、わりと路上の雪も融けていて、雪国状態の出発地と景色が違って一安心。
まぁ、ライブ前に気力体力は既に終了してましたが・・・
さて、今回の対バンさんは、2ピースまたは3ピースのシンプルな編成の大人のバンドさんばかりで、皆さん、大好きな音を愛情込めて出しているっていうのが自ずと伝わってきて、かっこよかったです。
音楽には色んなアプローチがあって、
例えば豪華な機材で、様々なテクニックを駆使して、楽曲も細部の細部まで凝っていて、多くの情報量で緻密に世界観を表現するバンド、それはそれで素晴らしいけれど、
例えば、ギターコード一つジャラリ~ン、ベースがブオ~ンとうなって、ドラムがスネアをタカーン、それにAH~!と一声、ただそれだけで、そのバンドの人柄がにじみ出て見てる人も「あらやだ、なんか楽しい」ってなる感じ、これもまたかっこいいんだなぁ。
あ、今のは表現が雑すぎましたが、
シンプルだけどユニークで力のあるリフ、言葉、できそうでできないんですよね。今回のライブでは対バンの方々からそれをたっぷりと見せてもらいました。
今回、自分の出番が終わり、私実は色々と不本意で落ち込んでいたんですよね。準備したものを充分に出せなかったこと。思うようにいかなくて、それに自分自身引っ張られてしまったこと。
(まずステージに上がる時に左足がつって上がらず思いっきりズッコケたこと(笑)あれは見事な出オチだった)
でもね、色々失敗したりいつも通りにいかなかったことがあっても、カナーンドッグはカナーンドッグとして3人でライブを始めて、なんとかやり終えたなって。
それに、トリを務めたfrom岐阜のThe WANDERさんが、ご自身がめちゃくちゃかっこいい音を出しながら、他の出演者さんに対して、「悩んでいた事も吹き飛ばしてもらって、楽しい時間を過ごさせてもらった」というような事をおっしゃっていてハッとしました。
そうか、私は、自分がこのライブでどれだけのことが出せるか、作ってきたもの、やってきたことが見せられるか、どれだけ人に対して残せるかってことに囚われ過ぎていたかもしれない。
私は、ライブに出る時、同時に、そこに集まったバンドから色んなものをもらうんだ、と。
ライブのその日の収穫というのは、自分達の出来不出来だけじゃなくて、そこで出会った人からもらってるものがたくさんあって、それでまた明日からの自分が何か昨日よりも少しだけ心強くなって。
まずは自分の演奏を見てもらう前に、他のバンドさんの演奏を見せてもらいに行ってるんだよなぁ。
それを楽しんで、栄養にして、それがライブに参加する意義なんだ。
そんなこんなで、ライブが終了してから楽しくて名残惜しくて、出演者の皆さんと歓談してたら、いよいよ終電の時間が怪しくなりまして、車で現地まで来ていたクズヤさんのご厚意で、なんと鈴鹿まで送っていただくことに。
ここからが本当に大変でした。いや、誰より大変なのは運転手のクズヤさんですが。
名古屋が晴れていたから油断していたけど、三重に入るとまだまだ大雪真っ最中。四日市に入ったあたりでは謎の大渋滞で完全に足止めを食らい、3時間くらい1cmも動かなかったです。
路面もガリガリに凍り付いていて、特に橋という橋がどれも恐ろしいことになっていました。ハンドルを左右に取られながらも慎重に慎重に進んで行きましたが、
帰り着いたのは3時半頃。(もちろん、クズヤさんはさらに遅いです)
こんな長い長い一日になるとは夢にも思っていませんでした。
だけどとにかく、とにかく皆無事で。
ライブしに行って、なんとか生きて帰って来れました。
ありがとうございました。
その言葉しか見つかりません。