2016年1月18日月曜日

結論:「私はやらない方がよい」












こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

年明けにレコーディングした音源のミックスを待ってます。
と言っても、実は既に一回はもらったんですが、それに対してなんじゃかんじゃ注文を付けて、再度ミックスしてもらっている最中です。

その注文ってのが、何せ私のようなもんは的確に指示できないものですから、
「間奏は何というか・・・日がささ~っと差してくる感じでピカーみたいなふうにして下さい。」
みたいな抽象的にも程があるわっていう表現になってしまい、
エンジニアの青木さんも、
「わ、わかりました。もう少し光足しときましょうか・・・。」と苦笑いでした。

ところで今日、ドラムを専門的にちゃんと勉強してきた青年とケイスケが語り合ってたのを見てましたら、
なにやら
「スティックを買う時には必ず重量を測って、木目の出方を慎重に見極めた上、頭を軽く叩いてみて木の固さや詰まり具合を微妙な響き方で聞き分け・・・」
みたいな話をしており、
はたまた
「あえてイスを5cm下げることで音色を変え、後ノリ気味にし、逆にイスを5cm上げると・・・」とか楽しげに話しており、
もう私にはマニアック過ぎてほぼ「★□●◆・・・★☆○□▽▲」と宇宙の会話にしか聞こえませんでした。

もう、ただ「そーなんですかーーー(裏声)」と言い続けるしかありませんでした。

この前のレコーディングでも、
「タムに貼り付けるミュートの素材は何かこだわりありますか?」とか聞かれて、
「へ???」とマヌケに微笑んでいたところ、
「どのガムテがいいとか。こだわる人はこだわりますからね。」みたいなことを言われ、
実際にガムテを細く丸めたミュートを付けた後、タムを叩いてみて、
「どうですか?もっとこうしたいとか、ありますか?」と尋ねられ、
「別に・・・あ、いや、イ、イメージ通りですっ」とその場をしのいだ私です。

ケイスケもよく言うのですが、
「何故、こういう音になるのか、何故、この聴こえ方になるのか、それをちゃんとわかりたい」と。

で、やっと気が付きました。
私の最も欠如している部分です。

その発想がそもそも無いのです。むしろ、なんでかわかんないけどいい音な気がするね~。
でけっこう満足して生きてきたのです。

じゃあ何故わざわざ自分のシンバルに付け替えるのかって?
見た目がかっこいいからさ!!色!

それで、ついに結論が出たんですけど、
私のような人間は、ミックス・マスタリングなんてやっちゃいかん。
なぜこうなるのか、というところをめっちゃ突き詰める発想が無い人間が、やるもんじゃない。
やっぱり音の鳴り方、聴こえ方の理由をちゃんと持って、もしくはそれを知りたくて探ろうという気がある人が、レコーディング・ミックス・マスタリングの機材を扱った方がいいんですよ。
向き・不向きはあるよ、人間。

私は、抽象的な注文を出す側にいる方がうまく行くと思います。

風が吹いてる感じでふわ~っと、色で言うと青から薄緑な感じかなぁ。なんてな感じでね。

・・・すごいエンジニアさんから嫌われそう(笑)