2023年5月15日月曜日

避けては通れない。

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

どうも。先日小学生の甥っ子から自作の算数の問題を出された時、つい 「え〜〜算数は苦手だからダメ。苦手を避けて得意を伸ばして生きてきた人生だよ?」と言ってしまったのを、今さら反省している私です。

確かに、苦手なことで人に任せられることは任せたり、補ってもらったりしながら生きてますが

実際学校生活でも仕事でも、苦手だろうが必要ならば自力でやっつけなきゃいけない場面だって多々あるわけです。完全に得意なことだけではなかなか許してもらえないのが現実でして…避けずに通ってこそ、やっと自分に合った道を選択して、得意を伸ばせる機会を得られるってもんじゃないですか。

では、ただ好きでやってる趣味の音楽はどうでしょうか?

これがまた、得意なことばっかりでは進まないのです。習い事全般に言えることですが、
「苦しいこともあるだろさ」です。
「うれしい、楽しい、大好き」ばっかりでうまくなるかーーーい!!です。

まぁそりゃ、苦しいことだけだったらやめた方がいいかもしれないけど、必ず「できない」「うまく弾けない」という”辛い現実”と向き合わなきゃいけないのです。

なんか説教臭くなっちゃってる!?

いや、そんなつもりはなくて、結局今日もベース弾いてみた動画のお話なんですが、
私はベースの「スラップ」という奏法が非常に苦手なんです。前にも話したかもしれません。スラップ(=チョッパー)そう、あのビチッと弾くような奏法です。

親指は痛くなるしボェ~ンとか変な音鳴っちゃうしで、ちょっとかじっては「やだ苦手」と投げ出し、またちょっとかじっては「私基本スラップとかしない派なんで」と逃げ、挑戦と挫折の繰り返しでした。

でもさすがに、いよいよ苦手なことも避けては通れないぞ、と覚悟を決めました。だって私の好きなファンキーな曲をやりたいなと思うと、どうしても登場してくるんですもの。
確かにあのパンチとノリは、普通の指弾きでは得られないですから。

今回、私がどうしても弾きたいと思った曲は、コリー・ウォンというギタリストの「Direct Flyte」という曲です。
コリー・ウォンの曲、カッコイイよねぇ。めちゃくちゃうまいけどさらっとポップで聴きやすくて、ちょっと茶目っ気があって大好き。
そんなコリー・ウォンが、ベーシストのヴィクター・ウッテンとコラボしてるのがこの曲です。YOU TUBEに、ステージでホーンセクションも入ったバンドで演奏している映像があがっていて、それがそのまま音源にもなっています。
つまりライブ一発録りってことだよね。信じられないくらいタイト。爽快で聴いててスカッとして気持ちいい。この曲やりたいどうしても!…ただ、ヴィクター・ウッテンが凄すぎて何やっているかさっぱりわからないのです。手がどうなってるのよ?もはやぜんぜん意味がわからない。

ということで、雰囲気だけ参考にして自分勝手にアレンジすることにしました。
私は昔から、難しい曲を都合よく簡単にしちゃうという謎の編曲力がありまして、学生時代にはバンド仲間から「省略先生」と呼ばれていたこともあるほどです。省略先生、今こそ。

とは言え中盤のベースソロのスラップは必須。シンプルにしつつも曲の流れを止めないように考えて考えて、なんとかまとめました。そして暇さえあれば鬼練。腱鞘炎のギリギリ一歩手前。

ちなみに私はいつも弾いてみた動画を撮る時、「Moises」というアプリを使ってベースの音だけ除去した音源を作り、それに合わせてベースを弾いているのですが、
今回ヴィクター・ウッテンの弾くスラップの音は消し切れず残っちゃってます。
どうやら、アプリのAIが全体の音からベースの音だけを抽出する時、ヴィクター・ウッテンの音が独特過ぎてベースと認識できなかったようです。ベースソロの辺りで「ンペペッ」「ピキペコッ」みたいな不思議な音が聞こえるのは、そういうワケです。

そんなスーパーベーシスト ヴィクター・ウッテンの超絶な演奏を一度見てもらいたいのは山々ですが、省略先生(←ついに自分でも言い出した)の凡人バージョンとあんまり見比べてほしくは無いような…やっぱ見るな!!(笑)

まぁとにかく、おかげでスラップの苦手意識もすっかり克服、とまではいかないですが、
またスラップがある他の曲も頑張ってやってみようかなと思っています。

それでは、よろしければ「Direct Flyte」ベースカバー動画、ご覧ください。