2022年10月9日日曜日

じっと手を見る


こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

今回は、ドリームシアターの「ストレンジ デジャブ」という曲のベース弾いてみた動画をアップしたので、そのことについて。

まず、何故こんな難しい曲に手を出しちゃったのかっていう、そのきっかけなんですが、

前回、ビヨンセの「デジャブ」っていう曲のベースとドラムのカバー動画作った時に、そう言えばもう一曲、タイトルに「デジャブ」って付く曲があったよなって…

そうそうあれは…そうよ、「ストレンジ デジャブ」よ!…と。シンプルにデジャブつながりでした(笑)

ドリームシアターの曲って、今まで弾こうとしたことなんてもちろん無かったですが、昔聴いた時の印象としては、とにかく私にはあまりにも難解で、複雑なフレーズ連続の超大作過ぎちゃって、「あ、もう大丈夫です…」と途中でギブアップしちゃったり、長過ぎてグッタリみたいな感じだったんだけど、(言いたい放題すいません)

この曲はなんか好きで、ススーっと最後まで通して聴けちゃうんだよなぁ。次々と展開する流れがキレイで心地よいし、序曲抜きで、この曲のみだったら5分位だからそんなに長くないしね。

とりあえず、久しぶりにじっくり聴いてみましたら、やっぱり細かく動いてて変拍子で、そりゃもう難しいんですが、なんかね、今聴くと、ただ難しいだけじゃないんだな、とは思いました。

あぁ、この人達はきっと、ただ超絶技巧を見せつけたいわけではなくて、洗練されたフレーズを組み合わせて、曲として本当に美しいものを構築したいんだなぁ、と。まぁその為にはやっぱりテクニックも相当大事になってくるわけか…ガクッ…(じっと手を見る)

でもさ、ジョン・マイアングのベースって、まぁ曲によって出るとこは出るんだろうけど、前に出て自己主張するというよりは、しっかり後ろで黙って支えてますんで、みたいな感じですよね。もちろんギターとユニゾンでリフを弾いてる時なんかは動いてるんだけど、あんまり移動せずにひたすら16分音符で刻んでたりするし、そんなに派手に動き回ったりせず、無駄がなくてクールだよねぇ。

しかし、実際に弾いてみると、いちいち、指が届かないのよ。ネックの細い6弦ベース使えばとかそんな問題じゃない。あらためて痛感しましたが、私…手が…すごい小さいんです…(じっと手を見る 2回目)

指開かんわ、開いても…ちぃこいの…だからもう、極力届く運指でなんとかギリギリ途切れないように弾くしかない。ファンは怒るかもしれませんけど、とにかくなりふり構わずバタバタと、そんでどうしても指が動かないとこは、ゴニョゴニョってごまかしました!すいません(笑)

変拍子も、私の頭の音楽偏差値ではとても「ここから何分の何拍子で、はい、ここから何拍子に切り替わりました!」なんてとっさに数えられないので、フレーズとして前からダダーっと暗記するしかないのです。私の持論は「3回聴いても覚えられないもんは、300回くらい聴けば覚えられるでしょ」ですから、朝から晩まで四六時中この曲ばっかり聴いてました。

ちょっとずつ耳コピして音拾って、ゆっっっくりのテンポから徐々に上げて、というのを繰り返し繰り返しやりました。キツかったです(笑)でもけっこう、地味な練習に没頭していると、その間は心配事なんか忘れられてよかったです。

それで、なんとか100%の速度で一通り弾けるようになったので、また恐る恐る動画をアップしました。

この曲のベース弾いてみた動画もたくさんの人が上げていて、皆さん指長いしめっちゃ動くし、難しいフレーズも涼しい顔でスラスラ弾いていて、指がつりそうになりながらやっとこさ弾いてる自分とつい比べてしまうんですが、

私ならではのベース弾いてみた動画って何だろう?と考えると、

やっぱり、ただ弾いてみてるだけじゃなくて、リズム隊としてアンサンブルしてるというところかなと思うんです。弾き切れてないところがあったって、なるべく淡々と音をなぞるような弾き方にならないように、それだけは気をつけています。

とにかく、自分もバンドの一員というイメージで曲に入り込んで、呼吸を合わせて演奏して、息ピッタリ感というか、ちょっとでもノリを出せれば…

この小さい手で、せめてそこだけは、どこかの誰かに何か感じてもらえるようにと、そういう意気込みで、毎回弾いてみた動画を作っています。

もう、しばらくこんな大変な曲は遠慮しますけども。

でもせっかく覚えたから、時々指の体操的にこの曲を弾いて、すっかり忘れてしまわないようにはしたいかな。

それでは、よろしければ「ストレンジ デジャブ」ベースカバー動画、ご覧ください。

https://youtu.be/i_oABgKQR9E



またご報告しますね。