こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。
今回は、エスペランサ・スポルディングの「Black Gold」という曲のベース弾いてみた動画を撮ったので、まずはそのことについて。
エスペランサについては、このブログで既に「大好き」とか「天才が努力するとこうなるのか」とか何度も書いてきて、既に一曲ベース弾いてみた動画もアップしたことがありましたので、またかいなって思われたかもしれませんが、
なぜ再びエスペランサの曲に挑戦することになったのか経緯を話しますとね、
ある日、仕事から帰宅した夫が何やら興奮気味に
「さっき運転中にラジオを聴いていたら、いきなりすごいかっこいい曲が流れてきた!エスペランサの曲って言ってた!この曲知ってる?」と話し再生したのが、何を隠そうこの「Black Gold」だったのです。
前に耳コピした「Cinnamon Tree」という曲と同じアルバムに入ってますので、もちろん知ってはいたし、かっこいい曲だとは思ってましたが、そう言えばじっくり味わってなかったなぁと思い、あらためて聴き込んでみました。
そうしたら、なんということでしょう…
ベースやばくね?めちゃくちゃかっこええやん。しかしこれ、超難しくね?一筋縄では行かないぞ。いやだからこそ、時間をかけてでも挑む価値があるんじゃない?…というわけで、しばらく自問自答会議を経て、思い切って挑戦することにしました。
やってみるとまぁ、エスペランサさん、やっぱすごいな、休符の入れ方とか絶妙だし。そんでとにかく自由なんだもの。フリーダム。しかし、奇をてらってない。ここがすごい。どこまでもさり気なく曲に馴染み、寄り添うベースライン。ナチュラルで浮いてない。
お気付きでしょうか。動画の2:15頃~注目していただきたいのですが、ギターソロの間、終始、3フレットまでしか使ってないんですよ。左手が、ほぼ同じ位置に留まっているんです。あちこち動かないのはソロを邪魔しない為かな?とにかく、3フレット内という限られた中での、この細かいバリエーションです。
そんでクライマックス、表情豊かに動くよねぇ。最後の転調とか、え?どうやってんの?みたいな。かなり音取り辛かったです。そんで解読してから弾くの一苦労。
はぁ、がんばりました。100%は無理でしたけど、けっこう忠実に再現したとは思います。いやぁこんなにすごい曲だったとはねぇ。また勉強になりました。
でもね、結局、エスペランサがとんでもない人だってことがわかっただけだった気もします。だってこれ、おそらく一つ一つのフレーズはあらかじめカッチリ決めて弾いてるというより、わりと即興的に、感性の赴くまま咄嗟に繰り出してますよね。知識とか理論もあってのことかもしれないけど、こうなってくると最後はもう嗅覚でしょうか。変な言い方かもしれませんけど、人より鼻が利く、みたいな、感覚の研ぎ澄まされ方が違うのかなぁ。
しかもね、本人、これ弾きながら同時に歌ってるんですもの。そうよ、彼女、ベースボーカルよ。こんなの弾きながら歌えます?いや無理だろ(笑)
それにしても、夫はたまに、すごい良いタイミングで何かを発見してくるんですよね。そんなにしょっちゅうあることではないんですけど、「すごいの見つけた!」とか言う時ってホントにドンピシャで有益な情報だったりします。嗅覚でしょうか。今回のこの曲もそうだし、
動画の中で私が着ているTシャツ。これ、ちょっと文字が隠れちゃってますが、実は静岡市に少し前からオープンした「TAILORS GUITAR」っていうギターのリペアショップのオリジナルグッズなんですよ。夫が昔よく通っていた楽器店の店長さんだった方が独立して開いたお店で、もともと洋服の仕立て屋さんだったところを改装したということで、スーツの「テーラー」が名前の由来なんだって。ロゴにもタキシードのような絵柄が入っていてかわいいですよね。
夫はこの店主さんに大変お世話になったそうですが、長らくお会いできないまま、どうしているのかずっと気にしていたそうです。そうしたら偶然お店を開いたという情報を見つけたそうで、しかも我々たまたま静岡に帰省中だったので、すぐに飛んでいきました。私達2人のことも覚えていて下さって、たくさんお話もしていただき、楽しい時間を過ごせました。しかも!そのお店ですごく良い中古のアコギが見つかり、夫は念願叶ってついに自分のお気に入りのアコギを購入できたのです。これも一つのご縁…あ、嗅覚でしょうか。(←今回はこれでひたすら押し通しますから)
それでは、よろしければ「Black Gold」ベース弾いてみた動画見てみてください。