2020年5月16日土曜日

また戻ってきた

こんにちは。カナーンドッグのヒトミです。

なーんかねぇ、人生には考えたってどうしようもない時期ってのがあるものでして、
とにかく最近は、憂鬱なニュースから気を逸らす為、もっぱら家でひたすら巣ごもりハンドメイドからの巣ごもりDIY、そして巣ごもり修理修繕に励んでいました。
日々、部分的にですが我が家のあちこち、劇的ビフォー・アフターを実感してほくそ笑んでおります。「なんということでしょう。本来の輝きが戻ってきました。」っつって(笑)

そんなこんなで、私自身も本調子に戻りつつあります。
ご心配いただいた方、ありがとうございました。どうやら、まだ生きるみたいです。
バンドはまだまだお休み中ですが、普通にクリエイティブなことがしたいなという気持ちがふつふつと沸いてきた今日この頃です。そう、私っぽい感覚が戻ってきました。

この前、GWの後半、なんとなくベースを弾いていたら、不意に何やらヘンテコなベースラインが出てきました。それで、
あ、これはなかなか面白いなと、ここから何か広げられないものかと思い、ギターに持ち変えてチャカチャカとそのベースに合うようなコードを弾いているうちに、なんか4つのコードをぐるぐる繰り返す、いわゆる循環コードってやつ?偶然そんなコード進行ができました。

「何とかしてこれで一曲作れないかな?」
そう思い立ったらもう作曲モード。大変です。

今回はこのコード進行を手がかりに、作り始めることにしました。謎解きみたいなもんです。

まず、循環コードをぐるぐるする曲調で何を言わんとしているのか。きっと歌詞も、なんとなくのテーマとしては「結局堂々巡りやん」的な内容なんじゃないかと考えました。

だけども果たしてそれを歌にして面白いのか?という問題があります。
毒にも薬にもならなくても、「クスッ わかる」みたいな、聴いた人からほんのわずかでも共感を得たいじゃないですか。
私が近ごろ無意識に誰かに共感を求めて言いたがっていることを、深い深い土の中から掘り返して、メロディに乗せてみる。いや、違う、これも違う、これかもしれない、これはニュアンスは良いけどちょっと譜割に無理があるから言い換えなきゃ...類義語辞典を見ながら、もう四六時中悩みます。

Aメロは循環コードで何となく見えてきました。でも曲としてまとめるには、そこからもう一展開欲しい。Bメロはマイナーに移行したりして、リズムも変えて雰囲気を変えて、そこからまたAメロに戻る方法はないか?今回はサビらしいサビは要らない気がする...
展開やアレンジも同時に考えていくと、先にドラムのフィルインのイメージが見えてきました。ハイハットのオープン/クローズを効果的に入れていきたい。

そんなこんなでだいたい3日間。ジグソーパズルみたいに、メロディと歌詞がほぼほぼ埋まってきました。
しかしそこで最後に、ちょっとした“オチ”をつけたいという欲が出てしまって、曲をどう締めくくるかでもう一悩みしました。
聴いた人から「また戻っとるやないかーい」というつっこみが入りそうな終わりにしたかったのです。
なんとかそれもひねり出し、エンディングへの流れも整いました。

そこからはサササーッとデモ録音。その日のうちに、3時間くらいでドラムを打ち込みして、それに合わせてベース録音、エレキギター録音、ボーカル録音、あとバンドバージョンとアコースティックバージョンの二通り必要なので、カホンも録音、アコギでも録音します。それらをザッとミックスして書き出し、ヨニンミマンのメンバーに音源を送ります。

タイトルは「オーバーロード」に決めました。「過負荷」とか「過多」みたいな意味合いですかね?知らなかったけど、なんかアニメの作品で同じ名前のがあるらしいですね。

さぁ、デモを送って一段落、と思いきや、もう一仕事大きいのが残ってるんですよ。
リードギターのアレンジに付き合うことです。

私は基本リズムギターといいいますか、バッキングしか弾かないので(弾けないので)それ以外の、装飾部分だとかギターソロとか、曲に一味加える為のギターですね。すうどんに色々具を足して美味しくするみたいな。

ヨニンミマンのリードギターはうちの旦那ですので、この作業はある程度家庭内で進めます。

基本的に旦那が、旦那の解釈で一生懸命考えて付けたものに、私があーだこーだ文句を付けるという方式です(笑)「そこはそんなに動かないでほしい」とか「そこはもっと高い音の気がする」とか「何が違うかわからないけど何か違う」とか、散々わがままを言うわけです。

それでようやく曲としてだいたいアレンジが固まってくれば、あとは実際にスタジオで合わせた時に、各メンバーから新たに気付いたことなんかを出し合って修正して、完成へと近づけていくという流れですね。

さぁそのスタジオはまだいつ入れるのか未定ですが、とにかく、あぁこういう、新しく音楽を生み出すところにまた戻って来たんだなという喜びをまずは感じています。

こういうの、一つ一つ大事にしなきゃね。

そんなこと言いながら次の瞬間には元の木阿弥で、すげーふて腐れてるかもしれないですけどね。その時は「また戻っとるやないかーい」って、ぜひつっこみを入れて下さい。(笑)

またご報告しますね!